「何のために自分は生きてるんやろ」南キャンしずちゃんがコロナ禍で見つめ直した“自分の生き方”
芸人、女優、ボクサーとさまざまな顔を持つ、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の“しずちゃん”こと山崎静代さん。最近では独特なタッチで描く絵にも注目が集まり、テレビ番組などでその実力を発揮している。一方で、幼少期から長年身体の大きさをコンプレックスに感じていたり、最近ではコロナ禍において「何のために生きてるんやろ」と考えたりと、くよくよと落ち込んだ日々を過ごしたこともあったという。飄々と笑いを届けるしずちゃんに、自分と向き合ったひとり時間について聞いた。(Yahoo!ニュース Voice)
コロナ禍で「何のために自分は生きてるんやろ」とずっと考えた
――コロナ禍になってご自宅でどのように過ごされていたのでしょうか? 山崎静代: 初めて緊急事態宣言が出たときは、ただただずっと家にいる生活でした。普段は何もスケジュールを立てないのですが、そのときは自分で時間を区切って、「この時間は絵を描こう」とか一日の計画を立てて嫌でも自分と向き合う時間を作りました。外に出られない期間だったけど、そういう意味では私にとってすごく良い時間だったなと思います。 コロナ禍で描いていたのは動物です。ゴリラが赤ちゃんを抱いている絵とか、生き物ばかり描いていました。地球がどうなってしまうんだろうという不安と、平和になってほしいという思いを込めて描いた絵がほとんどです。 あと、人間を描くのも楽しいですね。昔は好きになった人を1カ月くらいかけてゆっくり描いていたくらい。毎日その人と向き合っている時間が楽しくて仕方なくて、その時間がすごく幸せだったんです。 ただ、相方の山ちゃんがうちに来たとき、私の絵を見て「心の闇が出ている」と言われました(笑)。また、気づいたらタケノコを30本くらい描いているときがあって、そのときはすごく性欲がたまっていたみたいで(笑)。きっと精神状態があらわれていたのだと思います。絵を描けているときは気持ちがすっと落ち着いてストレス発散になっています。 ――山崎さんはコロナに感染されましたが、自宅療養中は何をしていたんですか? 山崎静代: 1回目はしんどかったんですが、2回目は無症状でした。特に1回目に感染したときは「何で自分は生かされてるんやろ」とかそんなことがずっと頭に浮かんでいました。かなり精神的にもキツかったですね。 でも、いろんな人が心配してLINEをくれたり、食べ物を届けてくれたりとか、そういう周りの人のありがたさのおかげで乗り越えられた。「ちゃんと元気になってまたこの人たちに楽しく会えるようになりたい」という気持ちになりました。