涙の兵庫県副知事が斎藤知事について語ったこと「斎藤知事に計5回辞職を進言」 知事の課題は、コミュニケーション力と瞬間的対応【発言を詳しく】
◆斎藤知事には「計5回、辞職を進言」していた
しかし実は、副知事が斎藤知事に辞職を提案するのは、きのうが初めてではなかったというのだ。 片山副知事「過去に4回。昨日の5回目を除いて、過去にも知事に進退をお考えになりませんか?と進言したことはある。」 「(1回目は)県議会が始まってからのころ、6月の上旬に2回行いました。7月に入ってから2回」 ただ、辞職は知事本人が決めることだと、強調した。
◆斎藤知事について「課題があったと思う」
斎藤知事について、「基本的には政策遂行能力はきっちりやる人だと思う。でも2つ課題があったと思う」と、切り出した。 1つは知事のコミュニケーション能力だという。 片山副知事「知事が職員とのコミュニケーションに課題があるのではないか、と記者会見でも言っていました。私が知事と職員の間にもっと入らないといけなかったと思う。職員との関係は、3年前に知事になってから関係が薄かった。」 また、「国会や県議会議員とのコミュニケーションに不足や課題があった」といい、こうした個人的な関係が構築できなかった点が混乱のもとになったと話した。 知事の2つ目の課題として、瞬間的な対応がうまくできていないのではないかと述べた。 知事が当初の会見で述べた「嘘八百」という言葉、実は人事当局は一切このような言葉を使っていなかったといい、知事の発言を聞いて、違和感があったという。 いっぽう、基本的に政策的な思考能力や前向きな姿勢は評価している、と話した。
◆死亡した元幹部職員とのやりとり
「元西播磨県民局長と会ったのは、3月中に2回。1回は事情聴取を行った。もう1回は西播磨県民局長を解職する人事通告を行った。新年度になってからは1回だけで、5月7日に懲戒処分の通達の時に会った。」 その際の会話は、「法的なことが伴うので、通告分を読み上げ、彼も『分かりました』といった短い普通のやり取りだった」という。 片山副知事は、「一人の職員がいろんな文書を出したということだが、新年度に入ってから大きな課題に転換していったというのが想定を上回る展開になったことは、十分に対応できなかったことが悔やまれて仕方ない。」と悔やんだ。 停職3か月処分、その重さについては適正だとした。 片山副知事「懲戒処分の定義は4つの点(文書作成、人事管理データから職員の顔写真をDL、大量の私的文書の勤務時間の作成、職員を人格否定する文書を匿名で送付)を荷重して決定しているので適切、今でもそう考えています。」