50年という「時間」を凝縮したかのような一夜に、改めてトムスの足跡を思い起こしてみた【スタッフブログ】
クルマに乗る楽しさを盛り上げるための、新たな取り組み
モータースポーツとともに、トムスが一貫して目標としてきたのが「モータリゼーションの活性化」です。カスタマズのプロとしては、1975年にトヨタチューニングショップの認定を受けて以来、多彩なドレスアップ&パフォーマンスアップ・パーツをリリース。 こだわりのスペシャル仕様車の製作にも積極的に取り組み、2020年には独自にコンプリートモデルの開発・販売をスタートしています。その定義は、「ノーマルの良い部分をさらに向上させることを目指し、それぞれの車種の特性に応じて『トムスらしさ』を加えながら仕上げたクルマ」です。 【トムスが手掛けた主なスペシャル&コンプリートモデル】 1995年 「T101」「T082」「T020」など。 1999年 「アルテッツァ280T」(チームネッツより依頼。即日100台完売) 2000年 「アリスト TOM’S」を限定200台完売(モデリスタと共同開発したコンプリートモデル/トヨタ自動車(株)のラインを使用して製造/全国のビスタ店で販売)。 2002年 「F070セルシオGT」と「Z382ソアラ」(モディフィケーションモデル) 2020年 コンプリートカー 「TOM’SSUPRA 」及び 「TOM’S CENTURY」(東京国際カスタムカーコンテスト2020にTOM’S CENTURYがセダン部門優秀賞を受賞) 50年という長きに渡る多彩な活動を通して培われてきた人脈の厚さ(熱さ?)を感じさせるように、パーティ会場となった「CITY CIRCUIT TOKYO BAY」(東京・青海)は約400人を超える来賓でにぎわいました。 会場は終始、なごやかな雰囲気。トヨタディーラー関係者やレース関連のスポンサー、ドライバーをはじめとするチーム関係者、メディアに加え、レースクイーンが華を添えます。 来賓は、さながら業界同窓会のように歓談を楽しみつつ、かつて一世を風靡したレジェンドドライバーであり現在はチーム監督を務める面々によるカートレースや、 和楽器演奏集団-SAMURAI STRINGSの生演奏といったコンテンツなどを満喫していました。 トムスは近年、いわゆるコンプリートカーとは別に、「パッケージカー」という証明書を発行したモデルを販売したり、旧車レストア事業に取り組むほか、今回の会場となったシティサーキット東京ベイではカート文化を通してモータースポーツとテクノロジーをエンターテインメントとして楽しむ場を設けるなど、新たな取り組みを進めています。 9月には、国内で唯一JAF(日本自動車連盟)の公認を受けたeモータースポーツ大会(レーシングゲームを使用したeスポーツ大会)にも参戦を果たしました。時代の変遷とともに取り組みのスタイルこそ変わりつつも、それぞれのチャレンジに込められたトムスの想いは、常に変わらないようです。 今回の50周年パーティは、レースだけでなく日本のモータリゼーションを支えてきたブランドとして、「トムス」が果たしてきた役割の大きさを実感させられた一夜となりました。そして同時に、これからのトムスの取り組みに対する期待値を改めて高める場となっていたように、感じられたのでした。
Webモーターマガジン編集部