赤旗5回、荒天のマカオGPでレッドブル育成ゲーテが最速/FRワールドカップ予選1回目
11月14日、第71回マカオグランプリのメインレース、FIAフォーミュラ・リージョナル・ワールドカップの予選1回目(Q1)が行われ、レッドブル育成のオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ)がトップタイムをマークした。 【写真】初日のFP、予選ともに日本勢最上位となった中村仁(TOM'S Formula) 2番手にフェラーリ育成のトゥッカ・タポネン(R-ACE GP)、3番手にヴァレリオ・リニチェッラ(MPモータースポーツ)が続いた。 午前中に行われたフリー走行1回目(FP1)はウエットコンディションとなり、クラッシュが多発。2度の赤旗導入と大荒れのセッションとなった。ただ、午後は天候も改善の兆しを見せ、現地時間15時25分から行われた予選1回目はダンプコンディションとなった。 なお、FRワールドカップの予選は今回のQ1と、15日(金)のFP2後に行われるQ2という2度の予選セッションで記録された各ドライバーの最速タイム順で、16日(土)に行われる予選レースのグリッドを決する形式だ。 コンディションが改善したとはいえ、マカオが難しいコースであることに変わりはなかった。セッション開始から4分、中国出身の刘瑞祺(PHMレーシング)がターン3(リスボア・ベンド)でクラッシュし、赤旗中断に。 現地時間15時36分、残り時間35分33秒で再開されるも、続いてはFRアメリカ勢のジェット・ボウリング(キウイ・モータースポーツ)がターン17(ポリス)でクラッシュし、早々に2度目の赤旗となった。 なお、赤旗直前にはFP1最速だったオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ)が2分32秒482をマークしてトップにつけており、結果的にこのタイムがQ1最速タイムとなる。 現地時間15時55分、残り時間29分51秒で再開を迎えたが、2度目の赤旗中に雨粒が降り始めた。その再開直後、佐藤凛太郎(TGM Grand Prix)がセクター2でオーバーシュートするシーンもあったが、ダメージはなくコースに戻った。 雨脚は次第に強まり、ホームストレートは先行車両が巻き上げる水飛沫で先が見えない状況に。そんななか、ターン3(リスボア・ベンド)でカイ・ダリヤナニ(エヴァンスGP)がオーバーシュートし、セッションは3度目の赤旗中断となった。 現地時間16時8分にセッションは再開された。しかし、今度は地元マカオから参戦のティアゴ・ロドリゲス(エヴァンスGP)がターン3(リスボア・ベンド)でオーバーシュートし、そこでマシンがストップ。再スタートを切ることができず、マシン撤去のため4度目の赤旗中断となってしまった。 現地時間16時16分にセッションは4度目の再開を迎えた。ここでセッションは後半を迎えたが、まだ7台が計測周回に入れずにいた。 セッション開始時よりも強雨が降り続き、後半は自己ベストタイムを更新することも困難な状況が続いた。上位勢はピットにステイし、マカオ1年目のドライバーがヘビーウエットの中で慣熟走行に徹した時間が続いた。 そんななか、小林がターン3でオーバーシュート。エスケープゾーンでターンしようと試みたがクラッチが切れなくなる症状に見舞われ、ここでマシンを降りることに。これで残り時間3分40秒というところで5回目の赤旗導入となり、そのままセッションは終了を迎えた。 5度の赤旗と、FP1よりも荒れるなか予選1回目は真っ先にアタックを行ったレッドブル育成のゲーテがトップのまま終了。2番手にフェラーリ育成のタポネン、3番手にリニチェッラと、セッション序盤に計測ラップに入ったドライバーが続いた。 日本勢最上位は18番手の中村仁(TOM'S Formula)。21番手に佐藤凛太郎(TGM Grand Prix)、22番手に小川颯太(TGM Grand Prix)、23番手に小林と続いた。 翌15日は日本時間10時20分からFP2、日本時間15時55分から予選2回目(Q2)が行われる。 [オートスポーツweb 2024年11月14日]