就職、起業、32歳でWリーグへの挑戦ーーバスケ選手・桂葵がこの10年のキャリアと道のりを語る
「Always make sure that you're happy」を合言葉に突き進む
ーそういう思いとコンセプトがあるから、チーム運営だけでなくコミュニティづくりやアパレル展開もやっているんですね。 桂:そうですね。アパレルをつくるのも、コミュニティをつくるのも、すべてはコミュニケーションの手段だと思ってて。ZOOSの持つエネルギーやメッセージがあって、それを仲間や人々と交換するためにやっています。例えば、ZOOSのアパレルを着たら、ちょっと心が強くなる気がするとか前向きになるとか、そういうパワーになるといいなと思いながらすべての活動をしているんです。 ーコンセプトから活動までが一貫していて素敵です。これからZOOSで挑戦したいことややりたいことはありますか。 桂:まず、ZOOSの規模を大きくするつもりはありません。手の届く範囲の人たちと紡いでいきたいというのが前提としてあります。なので、こういうことやっていきたいというのはなくて、「やりたい人」が先だなと思っています。 もともと、誰に頼まれてつくり始めたものでもないし、あってもなくてもいいものだと思っています。そういう執着のなさは大事にしたくて。いまZOOSが存在し続けているのは、人々と共感し続けている証、心が踊るような場所である証だと思っているので、だからこそ例えばもしも不協和音があったらすぐに解散したい。 ZOOSの合言葉として「Always make sure that you’re happy」があるんです。やりたいならやろうっていう。この精神はこれからも変わらずに持ち続けるものだと思うし、私自身もそういうマインドで突き進みたいです。
インタビュー・テキスト・編集 by 吉田薫 / 撮影 by 池野詩織 / ヘアメイク by CHIHIRO(TRON)