リトルなでしこはU-17女子W杯8強敗退…2度のリード活かせずイングランドにPK戦で屈す
[10.27 U-17女子W杯 イングランド 2-2(PK4-1) 日本] U-17日本女子代表(リトルなでしこ)は現地時間27日、ドミニカ共和国開催のU-17女子ワールドカップ準々決勝でU-17イングランド女子代表と対戦した。2-2で90分を終了し、大会規定により延長戦は行わずPK戦に突入。PK1-4で敗れて10年ぶりの優勝を目指す戦いは8強で終わった。 【写真】影山優佳さんが撮影した内田篤人氏が「神々しい」「全員惚れてまう」と絶賛の嵐 日本は前半23分、FW古田麻子が右サイドでパスを受けると、オーバーラップしてきたDF青木夕菜にスルーパス。青木は角度のないところから思い切りよく右足を振ってファーサイドのゴールネットへ突き刺し、先制に成功した。 その後前半27分に右サイドから突破を許してMFエリカ・パーキンソンに同点ゴールを許す。それでも直後の同29分、DF鈴木温子が左サイドから上げたクロスをGKがファンブル。MF平川陽菜が相手のミスを見逃さずゴールネットを揺らし、2-1とリードして前半を終了した。 後半はイングランドが攻勢を強める中、日本は後半24分にMF眞城美春のクロスをMF根津里莉日が頭で折り返すと、FW津田愛乃音が相手と競り合ってゴール前にボールがこぼれる。これに根津が走り込むも、相手のクリアに遭ってシュートは打てなかった。 すると後半27分、左からのCKをDFザラ・ショーに頭で合わせられると、ゴール前でFWジェーン・オボアブウォデュオに上手くスクリーンされてDF陣がブロックしきれず失点。試合は再び振り出しに戻った。 後半アディショナルタイムにはペナルティエリアの手前でFKを獲得するも、イングランドがリクエスト方式のビデオ判定「フットボール・ビデオ・サポート(VS)」を活用。ファウルの前に青木が一発退場に相当するファウルをしたことを主張し、オンフィールド・レビューが行われた。主審は映像を見た結果、青木がイエローカードに相当するファウルをしたと判定を変更。本来は一発退場かどうかでリクエストを行えるものの最終的にイエローカードとすることもできるため、制度の裏を欠かれるような形で日本のFKのチャンスは取り消されてしまった。試験導入中のVSは事実上ノーカードのファウルでもリクエストを行ってFKを獲得できる点は改善の余地がありそうだ。 イングランドは後半終了前にPK戦に備えてGKを交代。2-2でスコアは動かず、PK戦で決着をつけることになった。後攻の日本は1人目と3人目が止められた一方、イングランドは全員が成功。PK1-4で敗れて敗退が決まった。