親から「出産祝い15万円が送金できなかった」と連絡が。ATMからの振込額に上限ってあるのですか?
ATMからお金を振り込むことができなかったとき、現金だから振り込みができないのか、それとも金額が大きいからなのかなど、疑問に思う人もいるでしょう。 実は、ATMで現金を振り込む際には上限額が設定されており、金額によっては一度に振り込めないこともあるようです。 本記事では、ATMで振り込める現金の上限額の説明に加えて、キャッシュカードや窓口での振り込みの場合はどうなのか、ATMで大金を振り込むにはどうすればよいのか詳しくご紹介します。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
ATMで振り込める現金の上限は?
金融庁によると、銀行や信用金庫など金融機関のATMで現金を振り込む場合、一度に振り込める金額の上限は「10万円」です。今回の事例では「親から子どもへ出産祝いの15万円を送ろうとしたが、振り込めなかった」ということなので、振り込めなかった原因は金額であると考えられます。 ただし、ATMを利用する場合であっても、現金ではなく預貯金口座を通じてキャッシュカードでの振り込みであれば10万円を超えていても基本的に振り込みが可能ということです。キャッシュカードにはそれぞれ1日あたりの利用限度額が設定されているはずなので、その範囲内で振り込みを行いましょう。 ただし、利用限度額の範囲内であっても、銀行によってATMで一度に振り込める金額の上限が決められています。大金を振り込む際は、事前に確認しておいた方がよいでしょう。
窓口での振り込みなら金額に制限はないのか?
10万円以上の現金振込を希望する場合は、窓口で対応してもらいましょう。窓口での振り込みについては限度額が設定されていない場合が多いようです。 ただし、一般社団法人全国銀行協会によると、平成25年に「犯罪による収益の移転防止に関する法律」が改正され、10万円を超える現金の振り込みを行う際には取引時確認が必要になりました。 取引時確認が行われる理由としては、不正取引を始めとする組織的な犯罪が国際的に拡大していることが挙げられています。マネー・ローンダリングやテロ資金供与などを防止する対策の一環として、金融機関などの事業者には、お客さまの取引時確認を行うことが法律で義務づけられているようです。 具体的には、運転免許証やパスポートなど氏名・住居・生年月日を確認できる書類の提出を求められるとともに、職業や取引を行う目的などを窓口で確認されることになります。