鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」です。 【野川キャスター】 今回取材したのは、広島が誇る新交通システム『アストラムライン』です。 スペシャルなイベントが開かれると聞き行ってきました。 それでは… そのスペシャルなイベントが開かれたのが、アストラムラインを運行する広島高速交通の本社。 恒例の秋のファンまつりなんですが、今年は節目の３０周年。 ということで、アストラムライン史上初の様々な企画が用意されていました。 初日はあいにくの雨でしたが、朝から大勢の子供たちや“てっちゃん”が集いました。 【広島高速交通　総務部　瀧本 真 総務課長】 「始まるまでは天気も雨ですし、どうなることかと思ったんですけれども、皆さんが笑顔で周る姿を見て、とても嬉しく思っております」 アストラムラインは広島アジア大会の開幕を間近に控えた１９９４年８月に産声をあげました。宅地開発で人口が急増していた安佐南区と広島市の中心部を結んだ路線は全長１８．４キロ。広域公園前駅から本通駅までをおよそ３７分で結びます。 開業以来、業績は山あり谷ありでしたが、地域に愛され、そして、より便利に、より快適に楽しく利用してもらえるよう、これまで様々な取り組みが行われてきました。 ちなみにゴムタイヤで走行する新交通システムとして現在でも日本一の路線の長さを誇っています。 今年８月、めでたく３０周年を迎え、節目のファン祭りは気合の入り方が違います。 【広島高速交通 総務課　小滝裕一郎 事業推進係長・野川キャスター】 「今回のアストラムラインまつりですけど、一番の見所ってどのあたりになりますか？」 「見どころはですね、こちらになります。これだけのところを見ていただくっていうところは、今回初めてなります」 「アストラムライン史上初めて」 今回のファンまつりでは、普段は車両の検査を行う検車棟をイベント会場として開放。 車両を前に、ペーパークラフトを作ったり、６０００系の運転台を疑似体験出来たりと特別企画が盛りだくさんでした。 屋外には出店なんかもあるんですが、その中にたくさんの人が立ち寄る場所がありました。 一体何なんでしょうか？ 【広島高速交通社員・野川キャスター】 「長楽寺駅で配っている限定の引換券で限定の『うまい棒』をお配りしています」 「今回のアストラムラインまつり限定のうまい棒ですか？これまたちょっとパッケージがかわいい。アストラムラインくんがど真ん中に。これね、アストラムラインくんも７０００系ですけど。この編成番号のところが見てください。ここ『３０周年』。このパッケージの中に、いつものうまい棒が入ってるんですね」 「そうですね、２重包装しています」 「じゃあ、食べ終わってからも外側を綺麗に保管しておけますね」 「そうですね」 そして、今回の３０周年、ファンまつりの最大の目玉が… 【野川キャスター】 「この距離で車両を見られるっていうのは、なかなかない機会ですからね。 これからの未来を担っていくこちらの７０００系とアストラインを支えてきた６０００系。これがツーショットで楽しめるというのも貴重ですね。７０００系、今１番新しい車両。もうほとんどこの車両に置き換わっていきましたね。 これ、今日は運転台に乗れるということで、どの位並んでいるものですかね、運転席は？見てください。ここから列の最後尾が見えないという大人気。 そして、この６０００系ですよ。 アストラムラインの創業時から走り続けている形式ですけども。 さっき伺ったら、もう６０００系残り数編成。本当にわずかになってきたということで。 ６０００系を間近で見られる機会というのも、今回が最初で最後かもしれないですね。もうそんな貴重な光景になってきました」 検車棟で７０００系の運転台を開放するのも初めてなら、こちらも初めて。 アスラムラインのダイヤを書いている司令員が、ダイヤの書き方を教える体験教室です。 子供たちは真剣そのもの。目指すは未来の司令員なんですかねえ。 さらにさらに、眩いイエローが目を引く保守作業車の乗車体験も行われました。 真夜中にしか見ることができない特殊車両、しかも、その中を見学できる特別企画です。 【広島高速交通社員・子供】 「ハンドルとかない。アクセルもブレーキもない。じゃあどうするのか？これを進みたい方向に倒す。そしたら動きだす」 「えー」 「で、止まりたいときは逆の方向にキュッと倒したらストップする」 「すご！」 「ここにホーンって書いてあるでしょ」 「え？（押して）いいんですか？」 「いいよ！」 ＜ホーンの音が響く＞ 「おおー！」 普段子供たちが生活する時間には見られない車両ということもあって、夢のような特別な体験でした。 【保守作業車に乗った少年は】 Ｑ：乗ってみてどうだった？ 「ボタンがいっぱいあって、普段見られないものがあって楽しかった」 「乗り心地は普段の電車とはまた違う感じで」 「アストラムラインと比べるとやっぱり加速が違うのと、あと運転する方法が。普通に前からやるのと横にやるっていうのを初めて知った」 Ｑ：将来の夢は何なの？ 「アストラムラインの運転士さんです」 ２日間で当初の見込みを上回る５０００人が訪れた秋のファン祭り。 これまで３０年間無事故で運行を続けてきたアストラムラインの次の１０年は… 【広島高速交通　総務部　瀧本 真 総務課長】 「やはり守っていくべきものは、とにかく安全を第一に運行を守っていくことが大事だと考えておりまして、若い方々にぜひ利用してもらって、アストラムラインのファンになってもらって、良さをしっかりわかってもらって。大人になっても利用してもらえるように努力していきたいと思っています」 そして次回は… 【広島高速交通社員・野川キャスター】 「１枚１０００円になります」 「せっかくですからね、２枚セットでちょっと」 ファンまつりがつつがなく進行していく裏で…私、野川、我を抑えることができず、暴走モード突入です！