【独自】岡山県警幹部、部下の指導受けて大型特殊免許合格 公務中に運転免許センターで数十時間にわたり講習受ける
岡山県警の50代男性幹部が運転免許課長だった2023年度、クレーン車などを扱える大型特殊の運転免許を取得するため、公務中に県運転免許センター(岡山市北区)の車両と試験コースを使い、技能検定員の部下から繰り返し指導を受けていたことが22日、関係者への取材で分かった。県警は職務を怠るなど不適切な行為があったとみて処分を検討している。 関係者によると、幹部は県採用の行政職員で、現在は県警本部の別の部署の課長を務めている。幹部は当時、勤務中にもかかわらず、部下から数十時間にわたって免許取得に必要な講習と同じ内容の実技指導を受けたとみられる。その後、部下が担当を務めた技能検定試験に合格し、免許を取得したという。 今年に入って内部通報があり、県警が幹部から任意で事情を聴いていた。幹部は事実関係を認め、免許を返納したという。 同様の方法で大型特殊免許を取得したとみられる当時運転免許課の別の男性幹部も調べている。 県警監察課は「個別の事案については答えられない」としている。