「体の右サイドがボールに寄ってくる」 プロテストを2位で合格した都玲華の正確ドライバースイング
今月行われたJLPGA最終プロテストで2位タイに入り、4度目の挑戦で見事合格を果たした都玲華。最終ラウンド後は喜びよりも、トップ合格できなかったことに悔しさをあらわにした。目標とするプロゴルファーに小祝さくらや竹田麗央を挙げる20歳のドライバースイングを、コーチを務める石井忍が解説する。 【連続写真】沈み込んで捻転MAX! 都玲華のドライバースイング ◇ 手元が常に体の正面にあるので、ヘッドがオンプレーン軌道を外れる瞬間がありません。バックスイングでクラブが上がり切る前に、左下にしっかり踏み込み、ダウンスイングを開始。その沈み込むシットダウンの動きで、上半身と下半身の捻転差がMAXになります。 しっかり溜めたパワーを下から順番に解放していき、腕を振るスピードに変換。しかも、手元が正面にあってズレが少ないので、フェースローテーションが抑えられて曲がりません。 インパクトでは体の右ワキ腹を縮めて、体の右サイドがボールに寄ってくる。前傾角度がキープされるのはもちろん、右ヒジが曲がったまま当たるので、インパクトの剛性が高く当たり負けしません。効率的に飛ばせるスイングです。 ■都玲華 みやこ・れいか/2004年生まれ、徳島県出身。今季は下部のステップ・アップ・ツアー「大王海運レディスオープン」で史上6人目のアマチュア優勝を達成。4度目の挑戦となったJLPGAプロテストではトップに2打差の2位タイで合格した。 ■石井忍 いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。 ◇ ◇ ◇ ●前週の日米共催大会「TOTO ジャパンクラシック」で今季8勝目を挙げ、平均飛距離でも1位を獲得した竹田麗央。関連記事の【米ツアーで「270.25ヤード」の飛距離は堂々一位! 竹田麗央はなぜそんなに飛ぶのか?】では、竹田の飛距離が出るメカニズムについて解説している。