【Q2】脇の汗は“フェロモン汗”!? ワキガは治療するべき?
夏になると、俄然気になる体のニオイ。いつの間にか“スメハラ男”になっていたなんて、さわやかオヤジの風上にも置けません。そこで、ニオイ問題を解決してもらおうと、「銀座ケイスキンクリニック」の慶田朋子院長を頼りました! 真夏のさわやかオヤジの作り方
A.パートナーが気にするかどうかで、ニオイ対策を検討するのもいいかもしれません
じめっと蒸し暑い日本の夏、悩ましいのがニオイ問題。さわやかオヤジたるもの、きちんとケアして、女子ウケNo.1の清潔感をキープしなければと、「銀座ケイスキンクリニック」院長の慶田朋子先生に、ニオイの原因と対策をうかがいました。
Q.脇の汗は“フェロモン汗”!? ワキガは治療するべき?
── 体臭といえば、気になるのが脇のニオイ。汗臭さとワキガは違うんですか? 慶田先生(以下先生) 前回お話したように、脇の下はアポクリン腺からネバッとした汗が分泌されます。汗に含まれるタンパク質や脂質、アンモニアなどが常在菌に分解されて皮脂と混じり合うと、ニオイを発します。
体質的にアポクリン腺が大きく、数が多いとアポクリン汗も多いため、脇の下のニオイが強くなるのですが、これがいわゆるワキガ。かなり高い確率で、遺伝で引き継がれる症状です。またよく言われているように、耳垢がねっとりしている人はワキガである可能性が高いです。 ── ワキガは遺伝による体質なんですね。 先生 そうですね。症状にもグラデーションがあり、軽度な人もいれば、通った場所にニオイが残ってしまうほど重度なケースもあります。その場合は、手術を検討してもいいかもしれません。脇の下を切開してアポクリン腺を取り除くので、ダウンタイムも必須で傷痕も残りますが、半永久的に効果は持続します。当院では外科手術を行っていませんが、診察したうえで手術適応の方には美容外科クリニックをご紹介しています。
脱いだシャツのニオイを嗅いでみて、ちょっと臭うかなという程度であれば、脇汗を抑えるボトックス注射がいいでしょう。ボトックスを打つと、数日後から脇がほぼサラサラな状態になり、真夏でも汗がじわっと滲む程度に。効果は半年ほど続きます。 脇毛のレーザー脱毛もオススメです。汗が付着して溜まる場所があると、常在菌の増殖が進み、ニオイの原因になりますから。 清潔に保つだけで消えるニオイは、できればないほうがいいですよね。でも、体質からくるニオイまで完璧に除去すべきだとは私は思いません。そもそも脇の汗は“フェロモン汗”とも言われるくらいなので、「ニオイも含めて好き」と思ってくれる人もいるはず。パートナーが気にしないのであれば、あまり神経質にならなくてもいいと思いますよ。 ── 「ニオイも含めて好き」いいですね! では、セルフケアについても教えてください。 先生 ニオイを発生させないためには、汗を付着したままにしないことが大切です。例えばデートの前には、可能ならシャワーを浴びて一度汗の成分をオフして、下着や靴下なども着替える。汗を吸った下着や服を身につけていると、体温などで温まった時に、再び臭気を発することもあるので着替えるのが正解です。