「あわや大事故なのに、無表情で旗振り」ボーッと立ち尽くすだけの老人誘導員に、片側通行が大パニック。いま起きている、交通誘導員高齢化の大問題。
去る敬老の日に総務省が発表した調査によると日本の高齢者の人口は3625万人。総人口の1/4を超えたのは2013年。以来連続してその記録を更新している状況だ。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「統計から見ると単純に昨年より2万人増加しています。4人に1人が高齢者なんてよく言いますが、その割合は29.3%と過去最高です。30%が目前に迫っている状況。総人口が59万人減少したのにも関わらず、増えていることからも、高齢化社会のリアルが浮かび上がっています」。 少子高齢化に伴い、働く高齢者も増えている。 「高齢者の就業者数は、2023年の時点で男性534万人、女性380万人で、比較可能な1968年以降では過去最多。役員を除いた高齢者で雇用されている人の非正規率は、76.8%です。働かないとやっていけないそんな現実も見え隠れする数字です」。 少子化に歯止めがかからないこともあり、高齢者が労働力として考えられることも少なくない。しかし、そこには大きな問題もはらんでいる。今回はその現状を危惧している男性に話を聞いた。 --------------------------------------------
磯山真司さん(仮名・50歳)は、地方都市に暮らしている。妻と子ども2人と4人で暮らしている。実の父母は他界しており、妻の両親は健在だが他県に住んでいるため、あまり会うことはない。 「早くに父母を亡くしたこともあり、人が歳を重ねるということにリアリティをあまり持てていないというのが本音です。だからかな、すごく気になってしまうことが多くて」。 コンビニで明らかに自分より年上の人がレジ打ちをしている姿を見ると切ない気分にもなると話す。 「バイトに入ったばかりなのでしょう。研修中の札をつけてレジ打ちをしていたんですが、動作がすごくゆっくりで…。同僚と思われる大学生にも客にもイライラされて、挙げ句の果てにもういいです!と替わられていて、切ない気持ちになると同時に、若者の気持ちもわかるなって。私もあの方達と同じように70歳近くなっても働かなくてはならないのかと思うと気が気じゃありません」。 なんとか、定年後は働かずに住むよう堅実に資産運用を重ねていると話す。そんな真司さんがもっとも怖いと思っているのが、交通誘導員バイトに就く高齢者だと話す。 「国道沿いの大きなスーパーの入り口や工事現場などで見かける交通誘導員の方。以前は若いバイトが多かったように思うのですが、昨今はすごくお年をめした方がやられていることが多くて。ちょっと怖いなと感じることがあるんです」。 実際に事故になりうるケースに遭遇したことがあるそう 「住宅街の道で水道管かなにかの工事をしていました。片側がつぶれていて、右車線のみで相互通行の形になっていました。緩いカーブになった道路でそもそも見通しがあまり良くないところです」。 信号機もないため、両側に立った警備員の合図で両者が道路を譲り合うような状況だったと話す。
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