地震などの災害に役立つ最新キャンピングカー用品。簡易トイレやポップアップルーフに熱視線
ちなみに、トイファクトリーでは、実際に、この新型トイレを搭載したトイレカーを開発し、能登半島地震の被災地である石川県珠洲市へ派遣。現地では、女性用トイレとして活躍しているという。また今後は、自社製作のキャンピングカーへ採用するのはもちろん、他メーカーや行政、一般ユーザー向けの販売も行う。トイレ本体には、丸型ベースとL型ベースの2タイプがあり、一般向け販売の価格(税込み)は26万4000円だ。 ■ホワイトハウス:スカイデッキ
一方、輸入車・自動車用品販売を手がけるホワイトハウスのキャンピングカー事業部「ホワイトハウスキャンパー」が展示したスカイデッキ。これは、前述のとおり、クルマのルーフ部に取り付けるポップアップルーフの新型だ。ポップアップルーフとは、停車中に上方へ展開することで、大人2名などの就寝が可能なベッドスペースを作り出せるシステムのこと。いわば、クルマの屋根に搭載するテントのようなものだ。 しかも、走行中は折りたためるため、車両はノーマルとあまり変わらない全高となる。走行風などの抵抗も少ないため、安定した操縦性を確保する。採用例は増加傾向で、本格的キャンピングカーをはじめ、ミニバンや商用バン、軽ワゴンなどをベースとし、内外装をあまり変更しない車中泊仕様車など、多様なモデルへの装着が目立つ。
スカイデッキは、さまざまなタイプのポップアップルーフ装着車を手がけてきた同事業部が開発した。主な特徴は、カバー部などにメタル製を採用したことだ。従来、ポップアップルーフの素材には、同社製に限らず、多くのメーカーがFRP製を採用している。一方、メタル素材のスカイデッキは、重量がFRP製と比べ約50%軽くできるという。 また、FRP製はハンドメイドも多いが、メタル製ならプレス成形により大量生産が可能。納期を大幅に短縮できるほか、ミリ単位の高精度な加工もできることで、抜群のフィッティングも実現する。