都心の無料高速「KK線」廃止に惜しむ声多数!?「好きでした」「東京の隠れた名所」そもそもなぜ廃止? 人気の「裏ルート」どうなるのか
無料の都市高速
銀座エリアのビジネス街をすり抜けるように走る高速道路「KK線」が、2025年4月上旬に廃止されることが正式決定となりました。 半世紀以上に渡って都心部のクルマ移動を支えてきたKK線の廃止に、今も惜しむ声が見られます。 【画像】えぇぇ…!? これが「KK線」ルートと「すごいリニューアル計画」の全貌です(30枚以上)
KK線の正式名称は東京高速道路で、首都高とは別の運営主体です。歴史の古さは首都高に匹敵し、1966年に全通しました。 都心環状線の京橋JCTから西へ分岐し、東銀座・新京橋・西銀座の出入口を経たあと、JRの有楽町~新橋間をぐるっと回り込み、新橋エリアで土橋・新橋の出入口を経て汐留JCTでふたたび首都高へ合流します。 銀座と新橋を抜ける際の「信号ゼロバイパス」的な意味もある一方で、中長距離ドライバーにとっては、渋滞する都心環状線の抜け道として、神田から首都高八重洲線を南下し、KK線へ直通して汐留へ抜けるという活用法のほうが知られています。 KK線の通行は無料となっています。高架下テナントの賃料収入で運営を賄っているというビジネスモデルです。 さて、そんなKK線が来年春に廃止されます。 廃止の背景は、都心環状線の「日本橋区間(神田橋~江戸橋)」を地下化するのにあわせ、江戸橋JCTのランプが無くなること。代替ルートとしてKK線と重複する新ルート「新京橋連結路(八重洲~京橋)」が建設されるため、KK線は役目を終える形になります。 廃止されたあとのKK線の高架と高架化テナントは、解体されることなく、そのまま残されます。車道部分は歩行者専用の高架緑道「Tokyo Sky Corridor」に生まれ変わる計画です。
「絶対行く」廃止に惜しむ声多数!?
発表から半月以上が経過しましたが、ネット上ではいまだに惜しむ声が多く見られます。
「やけに空いてて他の車が見えないときあるしビルの間を走る感覚も不思議だし好きなんだよな。無くなっちゃうの残念だな」「KK線、交通量少ないしC1避けられるし夜景綺麗だしで好きなんだけどなあ」「東京の隠れた名所を、いまのうちに味わっておきたい」「ごちゃごちゃしてる銀座の空を飛んでいるみたい」など、その「独特の雰囲気」に惹かれる人も。 なかには「元日は横浜から直に帰ればいいか思ったが、KK線見に行かないといけないな」「実家は大宮なのですが、せっかくなのでKK線を走ってきます」「今度ライブある時絶対行く」など、寄り道してでもKK線を走り納めしたいとする人もいました。 さっそく走り納めしたというユーザーは「終了は残念だけど、多分とてもいい公園というか遊歩道になってくれると期待してしまう」と、KK線の「第二の人生」へも思いを向けています。 また「箱崎ロータリーの信号機にKK線、JR久留里線、記録しておきたい場所が増えた」など、首都圏での相次ぐ交通施設の廃止ニュースに寂しさを覚える声もありました。
くるまのニュース編集部