東急不動産、ニセコにトレーラーで運ぶ寄宿舎を整備 働き手の住宅不足解消目指す
東急不動産とニセコ東急リゾート(北海道倶知安町)は12月16日、ニセコ・ひらふエリアにおいて、寄宿舎「NATURE NISEKO HIRAFU(ナテュールニセコヒラフ)」の利用を開始したと発表した。寄宿舎を整備し、インバウンド特需に対応するため、働き手の住居不足解消を目指す。 【画像】NATURE NISEKO HIRAFU(全2枚) ニセコは世界各国から「JAPOW(Japan、Powder、Snowの造語)」を求めたスキーヤーやスノーボーダーが集まる、国際的なマウンテンリゾートだ。今後も北海道新幹線や高速道路の延伸、ラグジュアリーホテルの新規開発など、リゾートとしてさらなる成長が見込まれている。 一方、高まる観光需要に対して、人手不足や働き手の住宅不足、交通渋滞などさまざまな課題が発生している。今回、主にひらふエリアでの冬季の就業者雇用における住宅不足を緩和するべく、NATURE NISEKO HIRAFUを整備。同エリアに整備することで、交通渋滞の緩和も期待できるという。 NATURE NISEKO HIRAFUは木造2階建てで、総戸数は110戸。アーキビジョン21(北海道千歳市)が開発した次世代型木造ムービングハウス「スマートモデューロ」を活用して建設した。トレーラーに乗せて運ぶムービングハウスを採用することで、建設にかかる工期やコストを抑えた。 全住戸にトイレ、シャワー、テレビ、冷蔵庫、ベッドなどを完備している。また、2人用の住戸内にはバスタブ、洗濯乾燥機も用意した。共用部には、中長期就業者向けにキッチン付きのリビングルームや洗濯乾燥室、無人コンビニなどを設置した。
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