「でも」「どうせ」「だって」…思考停止を呼ぶ5大NGワードをポジティブに変換する中学で習う英単語
■心が弾むプラス言葉のリストを作り、他人に伝える さらに気をつけたいのが、否定語を認識しないということ。たとえば、「○○さん、明日は、遅刻しないでね」と言うと、相手の潜在意識は「遅刻」のみを認識します。 そうして「遅刻」に引き寄せられるかのように、翌朝、本当に遅刻してしまう。このように潜在意識は、価値観や口癖、思考癖、行動パターンとなって表れるのです。 初級 「プラス言葉リスト」を作る あなたが好きな言葉、言われたら嬉しいと感じる言葉は何ですか? 心が弾むプラス言葉のリストを作ってみましょう。 「ありがとう」「すごい」「格好いい」「センスがいい」「頼りになる」「賢い」「優しい」など、思いつくまま、できるだけたくさんの言葉を書き出してください。 中級 「プラス言葉リスト」を使って人を褒める 初級で作ったプラス言葉リストで、他人に直接伝えてみましょう。 直接、声を掛けるのは照れくさいという人は、第三者に伝えるのでもいいでしょう。 上級 相手が嬉しくなるポイントを見つけて褒める 上級では、相手の素敵だと思うポイントに、自分がそう感じる理由を添えて伝えましょう。素敵なところを見つけるには、普段からの観察が必要になります。 たとえば「○○さんは、いつも先方の要望を素早くキャッチして、提案内容に盛り込まれていますよね。尊敬します!」などと、伝えるのです。 人は、当然のように実践していることを誰かに褒められると嬉しいものです。また、相手に掛けた褒め言葉はあなた自身の潜在意識に作用し、自己肯定感を上げ、行動力を高めてくれます。ぜひ、他人を褒めることの効果を体感しましょう。 ---------- Point 他人を褒めると潜在意識に作用し、自己肯定感を高められる ---------- ■自分がどんな状況で「5D」を使うかを知る せっかくやりたいことが見つかったのに、行動にブレーキをかける言葉が心に浮かんでしまうことはないですか? 心のブレーキに気づく言葉は「でも」「どうせ」「だって」「だめ」「できない」の5つ。すべてDから始まる言葉なので、私は“5D”と呼んでいます。 この5つの言葉が出てきたら、そのまま放置してはいけません。5Dの言葉は行動だけでなく、思考すらもストップさせてしまうからです。 5Dの言葉が脳裏に浮かんだが最後、行動できない理由が次々と見つかり、思考停止に陥って強制終了。それ以上、アクションを起こそうとするのをやめてしまいます。 とはいえ、いきなりブレーキを外しましょうと言っているのではありません。 自分がどんな状況でブレーキを発動しがちなのか、思考のクセを知ることが大切です。そんな自分を受け入れることから始めると、行動の糸口が見つかるはずです。 初級 自分の5Dを認識する まずは、5Dの言葉が口から出たときに、それに気づいてください。 「あっ『でも』って言っちゃった」 「また『どうせ』という言葉を使っちゃったな」 このように気づくだけでも、相当すごいことです。 無意識に使っている5Dの言葉に気づいたら、次に「それって、本当かな?」と問いかけてみてください。これまでの自分の常識を疑ってみるのです。 自分で自分の言葉に気づきにくいという人も、心配は無用です。 家族や会社の同僚など、普段から頻繁に接していて、自分のことをよく知っている人の力を借りましょう。その人たちに協力を仰いで、5Dの言葉が出たら指摘してもらうようにします。