浦和との対戦は「怖いような、楽しみなような」。柏に完全移籍する小泉佳穂の忘れられない光景と心残り、感謝の気持ちも
埼スタで大きなブーイングを受けられる選手に
2021年にFC琉球から浦和レッズに加入。これまでの4年間、忘れがたい貴重な経験ができた。 【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集! 1月3日に浦和は小泉佳穂の柏レイソルへの完全移籍を発表。クラブは公式サイトで小泉のコメントを掲載。28歳MFは「このたび、柏レイソルに移籍することになりました」と報告し、浦和への想いを綴る。 「2021年に加入してから4年間、本当にたくさんの経験をさせていただきました。浦和レッズという偉大なクラブ、ファン・サポーターの下で闘えたこと。そして天皇杯とACLで優勝したこと。そこに少しでも貢献できたこと。本当にうれしく誇りに感じています。ACL決勝での埼スタとその日の浦和の街で見た光景を、僕は生涯忘れることはないでしょう。 2023年のルヴァンカップ決勝で敗れたこと。リーグタイトルが獲れなかったこと。今年のクラブワールドカップを闘えないこと。みなさんに直接お別れのあいさつができないこと。心残りもたくさんあります」 苦悩することもあったが、懸命に駆け抜けた。 「良いときもあれば悪いときもあり、その中でも悔しさ、不甲斐なさを感じることの方が多く、ときに自分はこのクラブに相応しくないと思い悩みながら過ごしたこともありました。それでも、チームメート、コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、クラブスタッフ、グランドキーパーのみなさま、食堂スタッフのみなさま、パートナー企業のみなさま、そしてファン・サポーターのみなさま、浦和レッズに関わる全てのみなさまの支えのおかげで、闘い続けることができました。ただただ、感謝しています。本当にありがとうございました」 これからは敵として浦和と対峙する。「いつも背中を押してもらったあの声援を、対戦相手として味わうことになるのが怖いような、楽しみなような、そんな複雑な気持ち」だ。 「今後のサッカー人生において、さらに飛躍をして日本で最も熱いサポーターのいる埼玉スタジアムで、少しでも大きなブーイングを受けられるような選手になりたい」と誓う小泉は、最後にもう一度、「4年もの間、多大なるご支援ご声援、本当にありがとうございました」と伝え、「またお会いできること、そして浦和レッズの発展を心より願っています!」と締めくくった。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部