弁護士に昇進や階級はあるのでしょうか? どうやって実績を上げるのでしょうか…?
「法曹三者」と呼ばれる検察官・裁判官・弁護士のうち、弁護士だけが民間の職種に該当します。裁判官や検察官と違い国家公務員ではないため、給与形態は通常の会社員やフリーランスと変わりありません。 そのため、昇進や階級アップによる収入に不安を覚える方も多いでしょう。そこで今回は、弁護士の昇進システムや階級の有無について解説します。
弁護士の多くはパートナー弁護士を目指す
弁護士業界に身を置く方のほとんどは、法律事務所でも上位のポジションである「パートナー弁護士」を目指すといわれています。初めのうちは「アソシエイト弁護士」と呼ばれるアシスタント業務で下積みを重ねるため、地道な努力が必要です。 弁護士は司法試験に合格して、初めてスタートラインに立てるといわれています。特に近年は弁護士を目指す人が多く、業界に人が増えつつあるのが現状です。 ■パートナー弁護士とは パートナー弁護士は、弁護士業界における上位ポジションに相当します。パートナー弁護士に明確な収入基準はありませんが、請け負った案件の一定割合を獲得できるため、所属する事務所によって金額は大きく異なるといわれています。 小規模な法律事務所では、パートナー弁護士がいることはあまり見かけないようですが、近年は大都市の法律事務所ではパートナー弁護士と契約するところも増えてきているようです。 パートナー弁護士は初めからなれるものではなく、基本は法律事務所内で経験年数を積み重ねたアソシエイト弁護士に任されるケースがほとんどです。そのため、パートナー弁護士を目指すなら、初めにアソシエイト弁護士として働き始めるのが王道のパターンといえます。 ■アソシエイト弁護士とは アソシエイト弁護士とは、パートナー弁護士のもとで業務補助や小規模な事件を取り扱う新任弁護士です。司法試験に合格して弁護士資格を獲得した人は、まずアソシエイト弁護士として法律事務所に就職します。 勤務内容は法律事務所の規模によって異なり、収入は経験年数や事務所の規模によるところが大きく、大手なら初任給でも高収入が得られる可能性があります。