<ヤマトよ永遠に REBEL3199>“古代進”小野大輔が歌う 第2章「赤日の出撃」EDに込めた思い
ーー今回のリメークシリーズだけでなく、原作に関わった人たちの思いもすべて抱えこんだ上で、未来へ託すということではないかと思いました。実にヤマトらしいテーマだと思ったのですが。
おっしゃる通り、(先代の古代進役を務めた)富山敬さんがやられていた頃の、僕が生まれた頃からずっと続いてきたヤマトの普遍のテーマでもありますし、それに関わってきた人たちの思いを未来に運んでいくことがヤマトの使命なのかなとも思います。
ーー小野さんは「ここまでヤマトクルーがつないできてくれた熱い思いを、この歌で次の世代へと渡していければ」といったコメントを出されていましたが、そこにつながっていきます。
実はそれは詞を書く前からずっと考えてきたことでもありました。ここに来て、その自分の思いとリンクしたんだなと。僕も声優として20年とちょっと活動してきましたが、今思うことは若手を導いていかなければ、ということなんです。いろんなことを教えたいし、僕たちが伝えたものを、さらに若い人に伝えてほしい。今はそういう思いがすごくあります。だから今回の歌詞も、5~6年前だったら書けなかったかもしれないです。それどころか2~3年前でも書けなかったかもしれない。コロナ禍もありましたし、今、人生の中でいろんな経験をしてきて、改めて声優として何ができるのかと思った時に、自分のことというよりは、人に何かを渡していかなきゃいけないなと強く思っていた時期だった。だから今こうやって主題歌の話をいただけて、詞が書けて良かったなと思います。
ーーレコーディングの際は、どのようにして歌おうと心がけた?
僕はレコーディングの時はいつも、ここはウィスパーで歌おうとか、そういった技術的なことはあまり考えずに歌うようにしています。特に今回はエンディング主題歌なので、物語が終わった余韻に浸りながらこの曲を聴くことになるわけです。そこで自分の感情をことさら聞かせようとするのは、むしろ邪魔だなと思います。もし自分がお客さんだったとしたら、古代進の声をやってる小野大輔が前に出るよりも、やはり作品の一部として、一つのパーツとして、いち要素としてこの楽曲があるといいなと思いました。