<ヤマトよ永遠に REBEL3199>“古代進”小野大輔が歌う 第2章「赤日の出撃」EDに込めた思い
ーーヤマトの音楽といえば数多くの名曲があるわけですが、その中で印象に残っている曲は?
やはり「コスモタイガー(Wan・Dah・Bah)」ですよね。特に古代進は戦闘機乗りなので、こういう曲を聴くと気持ちが高揚してきます。やはり僕にとっては(宮川)彬良さんの劇伴というのがヤマトなんですが、それはまさにお父さま(宮川泰)から受け継がれたものでもあるんですよね。そういうところにも普遍的な魅力があるんだなと、あらためて思います
ーーリメークシリーズも、監督が次々とバトンを渡していった歴史があります。
確かに監督も「2199」の出渕(裕)さんからはじまって、次々と受け継いでいってるんですよね。本当に……みんなヤマトが本当に好きなんですね(笑)。昔のヤマトは良かったなと言いながら、それをずっと愛し続けるという道もあったと思うんですが、ヤマトはそうじゃなくて。こんなに素晴らしい作品なんだから、次の世代に渡していかなきゃいけないってみんなが思ったんですよね。そのことがすごく尊くて、とても素晴らしいことだと思いますし、そして僕は単純にそれが好きです。これも一言で言ってしまえば愛なのかもしれない。それはヤマトのテーマでもあると思うので、 “愛”は必ずどこかの歌詞に入れたいなと思いました。そういう意味で、イメージがぱっと浮かんだのが、古代が雪に手を伸ばす、ということ。そして雪と手を繋ぐんだけど、その手が離れてしまうというシーンがものすごく多いんですよ。今作でも描かれてますしね。せっかく手を繋いだのに離れ離れになってしまう。本当にすれ違いが多くて。自分は役者としても、いちファンとしてもそれがすごく歯がゆくて(笑)。そこで手を繋ぐというイメージがすぐに降りてきたんです。だからどこかに絶対“手を繋ぐ”を入れようと思ったんです。それって古代と雪だけでなく、古代とサーシャもそうだと思うんです。二人は家族みたいなものなので、いつかどこかで手をつないでほしい。もっと言えば地球とガミラスであったり、国家間が手を繋ぐことにもつながってほしい。そうやって詞を書けば書くほど、ヤマトはこういうことを描いていたのかと、いろんなことが腑に落ちたんです。