日本株は半導体関連が安い、防衛関連は上昇-米CPI控え指数小動き
(ブルームバーグ): 11日の東京株式市場では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受けて半導体関連株が安い半面、防衛関連や金融は高い。米国の消費者物価指数(CPI)の発表を控えて積極的な売買が見送られ、指数は小動き。
キーエンスがTOPIXの下落寄与度1位。指数を構成する2127銘柄中768銘柄が上昇、1202銘柄が下落。
松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは「トランプ相場が一段落して上値を追う動きが乏しい一方で、中国の金融緩和の方向性も出てきており下値を試す状況でもない」と述べた。
売買代金上位ではアドバンテストやディスコなどの半導体関連株が下落。半面、防衛費の増加期待から川崎重工業やIHIなどの防衛関連株は大幅高。米長期金利の上昇を受けて三菱UFJフィナンシャル・グループなどの金融株も高い。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大西耕平上席投資戦略研究員は、投資家は「今晩の米CPIを見極めようとしており、きょうも方向感は出にくい」と話していた。
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Momoka Yokoyama, Hideyuki Sano