U－23日本代表・大岩剛監督（2024年3月22日撮影）

＜U－23アジア杯・カタール大会：U－23日本1－0U－23中国＞◇16日◇ジャシムビンハマド 　【ドーハ16日＝佐藤成】今夏のパリ五輪（オリンピック）出場を目指すU－23（23歳以下）日本代表が、難敵の中国を1－0で退け、初戦を10人で白星発進した。 　チーム最年少のCB高井幸大（19＝川崎フロンターレ）が、DFラインに安定感をもたらした。前半に副主将でもある相棒のCB西尾隆矢（22＝セレッソ大阪）が退場しても集中力を切らさなかった。「想定外でしたけど、10人になってもやることは変わらない。（ボールを）もたれる展開でしたけど、全員が力強く守れた」と手応えを示した。 　一方でラインコントロールに関して反省も口にした。GKと1対1まで抜け出される場面もあり、「試合中も結構ラインがそろっていないと思う瞬間があって、オフサイドをとれない瞬間があったり、そこは合わせないといけない」。責任感が増している。 　192センチの長身ながら、高い技術を持つ。そのスケール感が魅力だ。この日は長身選手がそろう相手に一歩も引かず、ロングボールをはね返し続けた。クラブでは3日の横浜F・マリノス戦でも退場者を出しながらの無失点を経験済み。「少ない状況でいろいろなことを気にして、ケアして難しい展開でしたけど、楽しかった」。「サッカーを楽しむ」というモットー通り、大舞台でもハイパフォーマンスを披露した。