利用率まだ県内でも20パーセント 健康保険証廃止しマイナ保険証に一本化 現状や課題は 鹿児島
しかし・・・。 (鍼灸整骨院nagasaki 長崎智之代表)「実は住所や電話番号がひもづけされていないので、結論から言うとここから手打ちになる」 (鍼灸整骨院nagasaki 長崎智之代表)「今のところ問題はなかった。マイナ保険証で来た人をしっかり(受け付け)できるように心構えと準備はしたい」 システムの不具合はもとより停電や災害現場などサーバーにアクセスできない時にどうなるのか? デジタルに一本化された場合の課題も指摘される中、専門家は・・・。 (国立情報学研究所・情報学 佐藤一郎教授) 「マイナンバーカードの中には保険の名前や番号は書かれていない。管理しているデータセンターにアクセスしに行ってつないでいる。やはり手間がかかる。見た目で入っている保険と番号がわかったほうが、おそらく事務処理は楽になる」 2023年度の補正予算だけで887億円も投入されたマイナ保険証導入の背景には問題があったと指摘するとともに、国民一人ひとりが「デジタル化」の意味を改めて考える必要があると佐藤教授は訴えます。 (国立情報学研究所・情報学 佐藤一郎教授) 「本来は厚生労働省がやるべきことだった。デジタル庁主導で進んでしまったために医療側の事情が正しく反映されたかどうか、今後検証する必要がある」 「国・自治体・予算も人員が減ってくる。ある程度のデジタル化を進めないと回らないというのが現実。ただデジタル化をすれば、すべからく便利になるというものではない。お金もかかる。何をデジタル化すべきかどうかというのは国や企業に任せずに国民一人ひとりが考えていくということがまず大切」 来週に迫ったマイナ保険証の本格導入。デジタル化のあり方も問われる中、国の保健医療は新たな一歩を踏み出します。
南日本放送