利用率まだ県内でも20パーセント 健康保険証廃止しマイナ保険証に一本化 現状や課題は 鹿児島
医療現場を訪ねました。薩摩川内市の大海クリニックです。今月に入ってマイナ保険証を利用する患者は全体の3割に上っています。 (外来患者)「どこの病院でも情報を共有してもらえるのが便利かなと思っている」 国はマイナ保険証では「お薬手帳」を持参しなくても、使っている薬や、また健診記録を共有できるのがメリットとしています。 受付では・・・。 (医療事務 中間数代サブリーダー)「いままで手入力で入力をしていた情報などが自動で取り込むことができるので、負担短縮にもつながり、間違いの防止にもなっている」 一方で課題も・・・。 (医療事務 中間数代サブリーダー)「やはり機械のネットワーク不良とか機械が止まってしまうことが結構ある。課題になっている」 クリニックでは、先週マイナ保険証を読み取るカードリーダーの不具合で、午前中いっぱい使えなくなるトラブルも発生し、もう1台導入することを決めました。 県の医師会副会長でもある大西浩之医師は・・・。 (大海クリニック・理事長 大西浩之医師) 「期待もあるし不安もいっぱい。(マイナ保険証で)期限切れが確認できなかったとか、引っ越しで情報が更新されず無効になったとか、結局元々の保険証を使う例が多かったので、発行されないということになるとどうしたものか」 「IT大国では目の虹彩でのぞくとそのまま電子カルテが立ち上がるとか、会計ものぞくだけで自動的にひもづけられたりとかする国がある。日本はずっと遅れている段階なので、今回のマイナ保険証が1歩目なんだろうなと思いながら進むしかない。ただ混乱はする」 すでに去年、保険医療機関や薬局ではマイナ保険証の受け付けが原則義務化されていましたが、この12月から新たに義務化される施設が、接骨院やはり・きゅう、マッサージなどです。 鹿児島市下荒田の鍼灸整骨院でも来週に向け、システムの最終確認を進めていました。 (鍼灸整骨院nagasaki 長崎智之代表)「マイナンバーカードを置きます。こういった形でできる」