利用率まだ県内でも20パーセント 健康保険証廃止しマイナ保険証に一本化 現状や課題は 鹿児島
南日本放送
来週12月2日から紙やプラスチックの健康保険証が廃止され、マイナンバーカードを健康保険証として利用するマイナ保険証に一本化されます。 【写真を見る】利用率まだ県内でも20パーセント 健康保険証廃止しマイナ保険証に一本化 現状や課題は 鹿児島 マイナ保険証はマイナンバーカードを、医療機関や薬局のカードリーダーやスマホ・パソコンの「マイナポータル」セブン銀行のATMで、登録しひもづければマイナ保険証として利用できます。 登録することで国は、「医療機関や薬局などでの受付がスムーズに行え薬や健診の情報が共有され、より正確な診療や薬の提供が行われるなどのメリットがあり医療のレベル向上も期待できる」としています。 健康保険証からマイナ保険証への本格移行を前に対応を進める自治体や医療関係者らの現状そして課題を取材しました。 鹿児島市役所のマイナンバーカード特設会場です。カードの更新または新規発行で27日は40分待ちとなっていました。 (市民) 「(マイナ保険証は)トラブルがいろいろあった。どうしようかと思っていた。前の保険証で良いと思うのだけれど」 「(マイナンバーカードの)再交付で来た。今後ひもづけて紙じゃないほうで使っていきたい」「薬の管理もできるみたいなので、そこはポジティブにとらえている」 (鹿児島市・市民課 塘正平課長)「利便性が上がっていけばいくほどマイナンバーカードの需要が高まる。まちがいなく交付をしていくように体制を整えていく」 12月2日で健康保険証が新たに発行されなくなり、マイナンバーカードを使ったマイナ保険証を基本とする仕組みに変わります。 ただし、有効期限内で最大1年間はいまの健康保険証が使えるほか、マイナ保険証を持っていない人には「資格確認書」が無償で交付され、これまでと同じく保険診療を受けることができます。 現在、マイナンバーカードを持っている人は全国で75.7パーセント。鹿児島県は80.5パーセントで、宮崎に次ぎ2位です。 一方、マイナンバーカードをマイナ保険証としてつかうために登録し利用しているのは、全国で15.67パーセントに留まっています。鹿児島は全国7位ではあるものの、20.04パーセントにすぎません。