食を通じ土徳実感 南砺・城端別院善徳寺で祭 農家グループ、入場料は野菜や肉
南砺市の城端別院善徳寺で「土徳(どとく)祭」が2日開かれた。土徳祭は、南砺市の農家グループなどでつくる実行委員会が主催した。来場者は入場料として野菜や肉を提供し、その食材が食事として振る舞われ、食を通じて人を育む土地の精神風土である土徳を実感した。 来場者は地元の畑で収穫されたサトイモやピーマン、ニンジン、カニやタイ、自分で使う箸や皿を持ち込んだ。 カボチャやカキを用意し、子ども3人と訪れた小矢部市平桜の藤田恵理香さん(37)は「どんな祭が想像できず、食材を多めに持ってきた。応援したくなる取り組みだ」と話した。 ●多くの食材集まる 実行委員長の山﨑佑二郎さんら3人が「土徳(どとく)と食」をテーマに語り合った。山﨑さんは「予想以上に多くの食材がそろった。土徳は南砺の豊かさそもので、食を通じて自然に感謝する入口にもなる」と語った。 城端小5年生39人が自分たちで育てたもち米を使った餅つきを行った。城端地域で10月下旬、児童が販売を行う予定で、PRも兼ねて4升(6キロ)分を来場者に振る舞った。音楽イベントやワークショップなども行われた。