「公道がもう怖くない」「基本は大事ね」生まれ変わった初心者メインの安全運転講習会「ベーシックライディングレッスン」レポート
充実した指導員数に個別指導まである手厚い指導
参加費は保険代としての200円のみで、定員50名に対して17名の指導員が配置されている。 また、自己申告によってビギナークラス(緑ゼッケン)と超ビギナークラス(黄色ゼッケン)に分けているものの、指導員判断で超ビギナークラスでも運転操作が危うい人にはマンツーマンで個別指導する場合もあるという。 ────────── 『コスパの高さがえげつない』 by マツ ────────── 圧倒的コスパと手厚い指導。これは営利目的じゃ絶対成立しない、4メーカーが出資する日本二輪車普及安全協会主催だからこそ可能な講習会ですよ!
BRL講習会の様子をドドンと公開!
安全運転の基礎知識から始まり、発進停車/運転時の目線や手の位置/身体のバランスの取り方、安定したブレーキング/コーナリング/スラローム走行などを、初心者クラス(緑ゼッケン)と超初心者クラス(黄色ゼッケン)に分かれて少人数制で訓練を行なう。 初心に還ったマツはもちろん初心者クラスでの参加! ────────── ①車両/服装点検から準備運動、乗車姿勢を学ぶ ────────── 参加者はまず車両の状態を配布されたシートを見ながら点検し、次にプロテクターの着用やバイクに適した服装や靴であることをチェック。 手首足首を入念に回し、屈伸で身体をほぐし肩の脱力など準備運動を行なった後は、クイーンシスターズ隊員から乗車姿勢やステップへの足の置き方や膝の使い方などを教わった。贅沢! ────────── ②各ブレーキの説明とかけ比べ反復訓練 ────────── 40km/hから前ブレーキだけ/後ろブレーキだけ/前後ブレーキの3パターンで止まるのを、運転技術に優れたクイーンスターズや指導員が参加者の目の前で実演。 実際の制動距離の違いを目の当たりにしながらの各ブレーキの説明に、参加者は一様に頷いていた。 4輪よりも制動距離が伸びてしまう2輪では、急制動をかけなくてもいい運転を心がけることを学びながらも、いざという時のためにブレーキをしっかり使えるように参加者も制動訓練を開始! 各ブレーキの特性を理解しブレーキの塩梅を身体に覚えさせるため、40km/hのスピードから前/後ろ/前後ブレーキを別々に使って制動の反復訓練。マツはなんなくこなしたように見えたが、じつはクイーンスターズにしっかりと指導を受けていた! ────────── 『自己流を指摘されるのが新鮮』 by マツ ────────── いつもの感覚でブレーキングしたら「レバーに指がかかりっぱなし」「目線が手前」「レバーは4本指で」と指導されました。この感じ、新鮮! ────────── ③リヤブレーキの重要性を覚えながらバランス訓練 ────────── スラローム訓練では、バイクを傾けて体重移動で曲がる方法/ハンドル操作で曲がる方法の2パターンでバランス感覚を養う。ここでは2パターンとも前ブレーキは一切使わずに、アクセル開度と後ろブレーキを混ぜつつ、マシンコントロールの訓練を行う。 ────────── 『“走りの引き出し”を増やす指導』 by マツ ────────── 同じスラロームでも、2つの方法で練習できるのが実践的だなーと感じました。ひとつの方法論に凝り固まらないのが好印象! 低速でのバランス感覚を鍛える一本橋訓練では、まずは橋を意識せずに10~15%ほどリヤブレーキを踏み込みながら走行する。ここでのブレーキは「バイクを安定させるためのブレーキ」。 わずかに踏み込む時も、膝を意識しながら乗車姿勢をないがしろにしないように、乗車姿勢をしっかりまっすぐにしてまっすぐ進んでいくのが大切と教わる。 そのあと実際の一本橋走行につながり、橋を意識しても同じように走れるよう反復訓練を行なった。 ────────── 『33年間、意識せずに過ごしてました』 by マツ ────────── 狭路や一本橋では右足でブレーキペダルを軽く踏みつつ進むが「その際、右足と同じぐらいの感覚で左足にも加重するとふらつきにくいよ」とアドバイスされました。おお、なるほど! スパイラルターン訓練では、目線をパイロンに集中すると同じ角度で回れる/バイクは見ている方向に傾くことを右回り/左回りで繰り返し頭と身体に叩き込んだ。 ────────── 『基本+αの指導がウレシイ』 by マツ ────────── 目線の重要性はもちろん、アドバイスしてもらった「スロットルの開けはじめのショックをリヤブレーキで殺す」なども実践的! ────────── ④コーナリング ────────── 講習最後の項目となるコーナリングでは、加速するところは加速する/傾けるためには速度を落とす=アクセルと前後ブレーキを使って傾きをコントロール/乗車姿勢の意識など、さまざまなポイントをふまえて訓練する。 ここまで訓練してきた要素も活用するので、朝一番の走りに比べて予想以上に走れるようになっているビギナーライダーたちの姿に驚かされた。 ────────── 『最後はごぼうび?!』 by マツ ────────── 松田の班がたまたまそうだったのか、けっこうペースが速かったのが印象的。初心者のレベルは超えていたような? ただ個人的にはとても楽しめました(仕事を忘れました)。 ────────── まず実践、ポイント説明を聞いて再度実践の流れ ────────── 指導員の見本を見る→見本通りに自分なりに走って感覚を掴む→コツややり方の指導を受ける→再度教わったことをふまえて走る、の流れが素晴らしかった。おそらくここで、気付かぬうちに我流になっていた走りが矯正されるのだろう。 実際、指導タイムを経たあとの参加者の走りは目に見えてスキルアップしていたのだ。 ────────── 『ブレーキは制動だけじゃない』 by マツ ────────── 「リヤブレーキでバイクを安定させる」この重要性を説く場面の多さが印象的でした。狭路でスロットルを開け気味にしつつリヤブレーキを軽く踏むとか、リヤを軽く踏むことでバイクが安定することを実体験させてくれます。 ────────── 講習終了後にはタイヤのレクチャーも ────────── 講習終了後には、タイヤメーカー・ブリヂストンによるタイヤに関するレクチャーも行なわれた。タイヤの点検方法/スリップサインの見方/タイヤの製造日の見方や鮮度/交換タイミング/空気圧管理の重要性/エアバルブ劣化への注意などについて教わった。 安全運転を行なう上で重要となるタイヤに関する知識を学べるとあって、参加者はじっくりと聞き入っていた。