60-60も見えてきた大谷翔平が迫る23年前のイチロー 驚異の安打製造機が残した「.350」&「242」の凄まじさ
大谷翔平(ドジャース)の凄まじい活躍にお茶の間も沸いている。 現地時間9月22日、本拠地で行なわれたロッキーズ戦に大谷は「1番・DH」で先発出場。9回裏に放った値千金の同点弾を含む5打数4安打1本塁打2盗塁と活躍し、自身が打ち立てたシーズン記録を「53本塁打・55盗塁」とした。 【動画】また走った!大谷翔平が55盗塁を成功させたシーン 今、大谷はまさしく覚醒状態にある。今月19日のマーリンズ戦で史上初となる「50-50」をやってのけて以来、4試合で率.778(18打数14安打)、5本塁打、13打点、出塁率.800、長打率1.722、OPS2.522、6盗塁と量産。冗談のように言われていた「60-60」の達成も、にわかに現実味を帯びつつある。 鮮烈な活躍を続ける偉才は、錚々たるレジェンドたちの「偉業」を塗り替え、そして新記録を生み出そうとしている。その中で日本人として興味深いのは“イチロー超え”だ。大谷は、あと2つ盗塁を成功させれば、2001年にイチローが残した日本人選手のシーズン最多記録(56)を更新するのだ。 メジャーリーグにおいて、シーズン50発以上の本塁打を放った選手の最多盗塁記録は「24」。それを現地時間9月22日時点で31個も更新している大谷は、打率.301、OPS1.023、123打点とハイアベレージを記録。守備を免除されているDH選手ながら桁違いのスタッツを残している。 もっとも、現時点で大谷を上回っている2001年のイチローも凄まじさでは負けていない。 ルーキーイヤーだったこの年、イチローは成功率80%を誇る56盗塁を記録。さらにリーグトップとなる打率.350と年間242安打、得点圏打率.445を叩き出し、MVPと新人王も獲得。球史に残る「安打製造機」としての伝説をスタートさせた。 当時と今では環境はもちろん、ルールやベースの大きさも異なるため、大谷との単純比較こそできない。それでも日本から海を渡ったばかりのイチローが見せた周囲の想像を越える活躍は色褪せない。その偉才ぶりを改めてここに記しておきたい。 そんなイチローを大谷は超えられるか。ドジャースの残り試合は6だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]