おやじゴルフニュース「世代で結構違う!? ゴルフに行く前にチェックすること」
先日知り合いに呼ばれて某ゴルフ場に行ったのですが、事前に下調べをしたイメージと違ってかなり戸惑いました。レイアウト画像やドローンで撮影した映像を見る限り、戦略的で面白いコースと思ったのですが、行ってみるとアップダウンが激しくてびっくり仰天。いや~ドローンの空撮映像だけでは、高低差がよく分からないですね。というか、撮影スタッフだってクライアントに頼まれて、激しい傾斜を平らに見えるよう工夫して撮っているわけですよ。 韓国女子プロのチェックも、これまた楽しい♥ へ~っ、美人がいっぱいだ! これって出会い系アプリのプロフィール写真を見て気に入り、実際会ってみるや写真と全然違うじゃんってことと似てますか。ちょっとやられた感はありました。苦笑程度のことですが。というわけで我々はゴルフ場に行く前に、何をチェックしているのか、世代別に分けて考えてみましょう。 まずはオヤジ世代の気にするところです。 個人的には設計者マニア的なところがあるので、誰が設計したのかは凄く興味があります。名設計家はこのホールで何を意図して、このレイアウトを作ったのか? 攻略法はどこなのか? コースと対話していくのは結構楽しいものです。 一方、名設計家のコースでも経営が変わり、ビジターを大量に入れるべくバンカーを埋めて簡単にしたり、ハザードの名物ツリーを切ったり、距離を短くすることが多いので、改造具合も気になります。 ちなみに言うと、昔在籍していた鶴舞CCの東18番には、フェアウェイのど真ん中に巨木が4~5本立っていて、物凄く邪魔でした。井上誠一は何を考えて作ったんだ? と憤慨しながらプレーしたものです。 良くも悪くも名物ホールだったのですが、最近のドローン映像を見ると、その巨木が半減し2本ぐらいしか立ってないのです。経緯は知りません。木が腐るとか、雷が落ちるとか事情があったかも知れませんが、ちょっと淋しい気がします。やっかいな木と言いながら、減ると淋しい。オーガスタのアイゼンハワーツリーみたいなものですかね。 このように実際行ってみて、違っていたことはよくあります。土砂崩れでミドルホールがショートホールになっていたとかね。これはある種の災害なので仕方ないですが。あとバンカーの砂の量ですか。砂が飛んでしまって固い地面になっていた。グリーンも雑草がむしばみ、何かしらの病気になってて変色しているとかね。 久々に行くと、コースの周囲に住宅が増えて、打ち込み防止の観点からドライバー禁止、アイアン縛りホールになっていたとか。その場合、狙った場所にきっちり打てるかというゲームをしているんだと、頭を切り換えますけど。 コース以外で注意している点は、客層とクラブの雰囲気です。一応、ジャケット着用のコースかどうかは調べておかないと。個人的にはジャケット着用は、面倒臭いので好きではありません。けど誘ってくれた人に迷惑がかかるので、着用ルールがあるなら着ます。 加えて同伴メンバーは誰なのかをチェックします。年齢やキャリアを聞いて、ホストは誰で、今回のゴルフの目的は何か? 誰に気を使えば良いのかは知っておかないと。あと19番ホールも、2次会をやるならどこでやるかも聞いておきます。 昔は人間関係で余計な心配もしました。例えば必ずニギリを誘ってくる人がいるとか。断ると付き合いが悪いなと険悪な雰囲気になりますからね。今の時代、初対面でニギリを誘う人は皆無です。これは助かります。 さて今度は若い世代のゴルフ場チェックですが、まず驚いたのが、設計者が誰かは全く気にしていないというか、知らないんですよね。だから「ここは井上誠一が」と言ってもピンとこない。それは東京都庁が丹下健三設計で、東京駅は辰野金吾が設計って言われても、あ~そうですかとなるのと同じ程度の認識ですね。 ゴルフを覚えて日も浅いので、まだ設計者に目を向ける余裕はないと思います。コースのレイアウトに興味を示すよりは、いかにボールを失くさないようにするかが、最大の関心事のようです。だからブッシュが多いとか、池や谷が多いとか、そういうことを気にします。 じゃ若者は何にポジティブな興味を持っているか。それはファッションです。今はSNS流行りで、特に女性が混じってラウンドすることも多い、となると身なりもちゃんと整えてとなるようです。 老舗系のゴルフ雑誌は質実剛健で、スキルアップ、知識吸収みたいな部分が売りで成長して来ました。けど今では一部、ファッション主体のゴルフ雑誌も少しはあります。つまりカタチから入りたがる若者が増えているのです。ゴルフを始める方は、まず練習場に行きますが、まず最初ブティックに行く人もいる、そういうことです。 そしてオシャレな格好をしてゴルフをするならば、インスタ映えする場所があるかないかは結構大事なところ。そもそも行くゴルフ場のインスタ写真を見て、少し前の時季なら素敵な紅葉写真がアップされていれば、同じような場所で写真を撮りたいとかね。 我々もピート・ダイ設計のアイランドグリーンのホールだったら、分かりやすいので記念に写真を撮りますよね。そういう感じでコースの綺麗な風景をチェックしているんですね。 スマホの使い方としては、若者はコースの口コミ評価をよくチェックします。コースの雰囲気や混雑具合、料理、コスパ、そしてトータルの評価、ほとんど食べログと同じように見ている感じです。 あと面白いのはそのコースを訪れたゲストの平均スコアです。比較的良いスコアが出るコースが人気です。なんだ簡単じゃないかと言いながら、また行ってしまう。やはり同じお金を払ってラウンドするなら、好結果を残すコースが良いようです。だから久々に訪ねたコースは、概ね打つところが前になっていたり、ハザードが減っていたりするんですね。 若者&ビギナーに優しいセッティングをしているコースは、実のところ飛ばなくなったオヤジにも優しいのです。ゴルフ人生って簡単なコースに始まり、次第に上手くなると距離の長い難しいコースに挑みます。けどジジイになると、また短くて平らなコースを好むようになるようです。 若者とジジイは同じようなコースが好き。だから最近、若者に遭遇する確率が高いのかもしれません。 ◇ ◇ ◇ ゴルフ漫画の傑作『千里の旅 翔の道』を全話無料で購読! 続々更新中! 関連記事→千里の旅 翔の道をクリック