人種差別と闘うヴィニシウス「僕たちはもう3~4人を牢獄に入れている。差別主義者たちは恐怖しているはずだ」
レアル・マドリーに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、人種差別との闘いについて語っている。スペイン『マルカ』が伝えた。 自身がプレーするレアル・マドリーの試合で、相手チームのサポーターから人種差別行為の標的になっていることを訴えてきたヴィニシウス。現在ラ・リーガ、警察、スペイン政府の反暴力委員会はそうした行為を厳格に取り締まっており、行為に及んだ人物は数カ月から1年の懲役刑や、数千ユーロの罰金が科されるなどしている。 現在ブラジル代表に合流しているヴィニシウスは、スペインで人種差別がしっかりと罰せられている現状に対して満足感を表した。 「最近の3カ月で、僕たちは3~4人を牢獄に入れ、罰金も科すことに成功した。もっとスピーディーに(差別行為を)減らすことだってできるはずだ。差別主義者であっても、カメラなどあることでそうした発言をするのに恐怖を感じるからね。その他の人間に対しても影響力があると思う」 「僕たちは正しい道を進んでいる。僕はスペインでプレーしているが、その国で本当に苦しんできたし、今も苦しむことがある。だけど差別と闘うすべてのクラブ、すべての人々の助けのおかげで、苦しむ回数は減っているよ」 ブラジル代表ではレアル・マドリーのように結果を残せていないと、批判も浴びているヴィニシウス。プレッシャーを感じていないのだろうか。 「プレッシャーは生まれたときからあった。僕はブラジルのとても危険な場所で生まれて、本当に苦しんできたからね」 「フラメンゴに入団してプロになった後もそうだ。16歳でもプレッシャーは凄まじかった。代表チームだからといって何かが変わるわけではないが、だけど浮き沈みがあるのは確かだね。僕は自分の国のために素晴らしいことを成し遂げたいと思っている」