森保監督、中国サポーターに要望「国歌斉唱時にはブーイングなどはやめていただければありがたい」
◆2026年北中米W杯アジア最終予選 第6戦 中国1―3日本(19日、中国・アモイ) 【写真】観客がピッチに乱入 何やらシャツにメッセージが… C組1位の日本(FIFAランキング15位)は中国(同92位)に3―1で勝利し、8大会連続のW杯出場に王手をかけた。森保一監督は試合後の会見で「勝ちましたが、本当に厳しく、タフな試合になった。選手たちがタフに戦い抜くところを実践してくれた結果の勝利だと思う」とほっとした表情を見せた。 大声援を受けて向かってきた相手について「ホームの時と今日、アモイで戦ったチームはまったく違う。最初の1点が中国だったら結果が変わっていた」と9月に7―0で勝利した試合とは大きな差があったことを認めた。「後手を踏むことが多かった試合であったと思うが、そこで耐えたところを今後の自信にしたい」と完全アウェーで厳しい試合を勝ちきったことを素直に喜んだ。 この日はピッチの横幅がFIFAの推奨サイズである68メートルより両サイドとも約1・5メートルずつ狭く設定されていた。「ホームのルールで決めることなので。我々は決められたルールの中で戦う」としながらも「昨日の段階から幅が狭いことは把握していたので、そこに合わせてプレーするように全体で共有して試合に臨んだ」と明かした。 さらに国歌斉唱時のブーイングや試合中にファンの乱入、GK鈴木彩艶にレーザー光線が当てられたことに報道陣から質問が飛んだ。「熱く戦う気持ちは尊重したいが、お互い国を代表して戦うので、国歌斉唱時にはブーイングなどはやめていただければありがたい。レーザーポイントは目に当たったりした場合、健康を害することにもつながるかもしれない」と相手サポーターに自重をお願いした。 来年3月のバーレーン戦で勝てば無条件、引き分けでも他の試合結果次第でW杯出場が決まる。「その瞬間が早く訪れることは一つの目標。しかし、我々は世界一になるという高い目標を持ちながら目の前の一戦に全力を尽くそうとやってきている」と先を見据えた。ただ、「まずは次の試合に向けて、勝利するために全力を尽くす。そして、一歩一歩、目標に向かって前進することをこれまで通りチーム一丸となってやっていきたい」と足元を見つめながら進んでいくことを改めて宣言した。
報知新聞社