ハットトリック後継種牡馬ダビルシムがアフリカ大陸のリビアへ…仏アルカナ社セールで落札
フランスのドーヴィルで10日、アルカナ社繁殖セールの最終日が行われ、モンテギュ牧場でけい養されている種牡馬ダビルシム(牡15、父ハットトリック)が16万ユーロ(約2560万円)で落札された。「パリチュルフ」電子版は同馬が今後、北アフリカのリビアで種牡馬になると伝えている。 ダビルシムは日本で活躍したハットトリックの初年度産駒で、11年にモルニ賞、ジャンリュックラガルデール賞を制し、5戦無敗で欧州最優秀2歳牡馬に輝いた。現役引退後は種牡馬として活躍しており、仏1000ギニー2着のクールドボーテ、アルバニーS覇者ディファレントリーグ、重賞3勝のオリゾンドレが出ている。 日本競馬の血統を大きく塗り替えたサンデーサイレンスの代表産駒の1頭、ハットトリックは米国、欧州、南米でその血を大きく広げており、ダビルシム、キングデヴィッド、ウインウインウインなどの後継種牡馬の活躍も目立っている。 ◆アフリカ大陸に渡ったサンデーサイレンス系種牡馬 06年ダービー2着のアドマイヤメイン(父サンデーサイレンス)、14年朝日杯FS覇者のダノンプラチナ(父ディープインパクト)が南アフリカで種牡馬入りしている。日本の角居厩舎でデビューし、フランスの清水裕夫厩舎で活躍したモンドシャルナ(父ネオユニヴァース)はモロッコで種牡馬入りしている。