オリックス・西野真弘、倍増の5000万円でサイン、来季は野手最年長「見本にならないといけない」
オリックスの西野真弘内野手(34)は2日、大阪市の球団施設で契約更改交渉に臨み、2300万円から倍増を超える2700万円アップの年俸5000万円(金額は推定)で来季から2年契約を結んだ。今年6月に資格を取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留を決めていた。 「役割として、つなぎとか出塁の部分で今年は意識してやろうと思っていたので、打席のなかでも粘りとか、球数とか投げさせたりとか、ここ数年のなかではできたほうだったかなと思うので、そこは良かったと思います」 今年は昨年より倍以上の89試合に出場し、280打数84安打の打率3割を記録。5年ぶりの本塁打も1本放ち、13打点だった。ソフトバンクとの開幕戦に「2番・二塁」でスタメンを務めて、三塁を任された試合もあった。4月下旬に右ハムストリングスの張りのため一時離脱、5月上旬に戦列に戻ったが、7月1日に再び抹消され、約1カ月離脱した時期もあった。 「欲を言えば、規定打席に乗りたい気持ちはあったんですけど、乗らなかったとしても打率3割というのは一つの目標ではあったので、ちょうどで終われたのは良かったと思います」 T―岡田と安達が今年限りで現役を引退し、西野が来季はチームの野手最年長となる。「見本にならないといけないし、若い子が悩んでいたら相談に乗ることもできると思う。視野を広げていきたい。口でうまく言えるタイプではないので、野球に対する姿勢だったり、良い姿を見せられればいいなと思います」とベテランの責務も担う。 36歳のシーズンまで保証されたが、西野は「2年契約だからと言って1年目をおろそかにしていいってことは絶対にないので、来年しっかりやらないという気持ちでいます。結果で返せるように、また頑張りたいと思います」と話した。
中日スポーツ