脳トレ・川島隆太教授がデータで解説 スマホ使いすぎると「成長期の脳が発達しない」
ネットを使う子どもほど黒い部分に発達の遅れが見られる(東北大学加齢医学研究所提供のデータをもとに編集部で作成) ただし、暗い話ばかりではありません。 「脳は、悪い習慣を断ち切るだけで、機能が回復することもわかっています。つまり、スマホと上手に付き合えるようになれば、再び発達していきます。実際に、2015年度から2年間にわたって、同じ子どもの小学6年時と中学1年時の成績とスマホの使用時間を調べた追跡調査では、スマホの使用時間を1時間未満に抑えることができた子どもは、成績も伸びていました」(川島教授)
プロフィール
川島 隆太(かわしま・りゅうた)/東北大学加齢医学研究所教授。脳活動の仕組みを研究する「脳機能イメージング」のパイオニアであり、脳機能研究の第一人者として知られる。ニンテンドーDS用ソフト「脳トレ」シリーズの監修者でもある。主な著書に『スマホが学力を破壊する』(集英社)など。
朝日新聞 Thinkキャンパス