意外と知られていない!? あのJTの冷凍食品を手掛けているのは超有名ブランドだった
「焼めし600g」は、どこか懐かしく感じる家庭的でほっこりした味わい。チャーハンではなく焼き飯という商品名がドンピシャ。チャーシュー、人参、玉ねぎ、ねぎ、かまぼこ、炒り卵と6種もの具材がザクザク入っているのも魅力で、老若男女誰にでも愛される味だと思いました。
そして、「とり天 のり塩味」は、担当者の話にもある通り「ちょっとした一品」に最適の味で、香り高い磯風味の衣に対し、中のむね肉は柔らかくクセになります。天ぷら系の総菜はレンジで温めると衣がベチャッとしがちですが、同商品はサクッとした仕上がり。この点も好印象を抱きました。
斬新な商品や新しい取り組みが反映された冷凍食品も
紹介した3商品の他にも、新商品として「たかはし監修まるぐ焼あご塩ラーメン」「海鮮チヂミ」「紅茶スコーン」など、独自の技術を反映した商品が複数ラインナップ。さらに近年では「BEYOND FREE(ビヨンドフリー)」という卵や乳・肉類などの成分をカットした冷凍ミールなど新しい試みに挑戦しているとのこと。その商品は実に多彩で、冒頭でも触れた驚愕の年間売り上げも納得できました。
まとめ
今回、「JTが製造販売する冷凍食品」という噂を耳にし、深掘りしたわけですが、実際は長年培われた技術と開発力をもった傘下の『テーブルマーク』が、『日本たばこ産業(JT)』の加工食品部門を担っており、絶大な売り上げを出している、というのが正しい事実でした。 最後に改めてテーブルマークの担当者に話を聞きました。 「前述の通り、看板商品『冷凍うどん』が今年で50周年を迎えました。発売当初は香川県の名物・さぬきうどんの美味しさを全国にお届けしたいという想いで、弊社としては前例がない『冷凍うどん』という新しいジャンルに挑戦した商品でした。一時、販売中止に追い込まれたこともあるのですが、諦めることなく挑戦を続けた結果、今日のご支持に繋がりました。こういった経験を改めて自負し、これからもさまざまな商品を開発し、お届けできればと思っています」(担当者) 古くから愛されるロングセラー品から、現代の悩みを解決する新商品まで。幅広い年代から人気の『テーブルマーク』商品は情熱が込められたものばかりでした。JTの加工食品部門『テーブルマーク』の今後の新商品や取り組みに注目していきたいところです。
取材・文◎もっち、松田義人(deco)