一撃で-1.5kgの前例も!腸活は「大根×梅干し=梅流し」が最強説。プロに聞くデトックス効果
作り方も材料もいたってシンプル!
――では、「梅流し」の具体的なやり方を詳しく教えてください! ■材料(1食分) ・大根 1/2本(250~300g) ・梅干し 中2~3個 ・昆布(出汁用) 15g ※出汁の素を使う場合は大さじ1 ・水 1.5リットル ■作り方 1 鍋に水と昆布を入れ、30分ほど浸しておく 2 鍋を火にかけ、沸騰する直前で昆布を取り出す 3 大根は1cm程度の厚さに切り、2に入れ柔らかくなるまで中火~弱火で20分ほど煮る 4 種を取った梅干しをちぎって鍋に入れ、さらに5分ほど煮たら完成! 【梅流しの食べ方】 1 最初に煮汁(200mlほど)をゆっくりと飲む 2 次に大根や梅干しを食べつつ、煮汁を飲む 3 鍋が空になるまで、1と2をくり返す ゆっくりと時間をかけて、煮汁も残さずに全部飲み切るのがポイントです。はちみつ梅などの甘い梅はクエン酸の量が少ないため、一般的な塩漬けのすっぱい梅干しを使ってくださいね。 大根は皮の近くに栄養分が多く含まれているので、気にならなければ皮を剥かずに調理してもOK。また、よく噛むことで満腹中枢が刺激されるので、ある程度の厚みにカットするのがおすすめです。
梅流しをした後の過ごし方に気をつけよう
――「梅流し」を行う上で、なにか気をつけた方がいいことはありますか? 梅流しは即効性がある人も多く、食後1~2時間後や、早い人だと食べている最中から便意をもよおすことがあります。1日に何度もトイレにこもることもあるため、外出予定がない日やお休みの前日など、食べるタイミングには注意しましょう。 空腹時に行うことで効果を発揮しやすいので、夕食の置き換えやファスティング後のタイミングで行うのがおすすめです。 また、梅流しは1食あたりわずか50kcalと低カロリーなため、次の食事で急激に血糖値が上がってしまう可能性があります。梅流しを行ったあとの1~2食は、胃に負担をかけないよう意識してください。 刺激となるような辛いものや揚げもの、脂が多い肉や魚は控え、かきたまうどんや雑炊など、消化に良いものから徐々に慣らして通常の食事に戻していくといいですね。少なくとも当日はお酒も控え、体に負担をかけないよう激しい運動も避けてください。 ちなみにサプリメントを飲むのはおすすめしません。せっかくサプリメントを摂取してもすぐに排出されてしまうこともあるからです。 ――「梅」と「大根」という組み合わせであれば、漬物やサラダなど他の食べ方や料理でも類似効果が得られるのでしょうか? もちろん、それぞれの食材には腸にいい栄養分が豊富に含まれているので、色々な食べ方で積極的に摂ってほしいのですが、「梅流し」は1.5リットルの煮汁を飲み干すことで腸のぜん動運動が活発になるという点が重要です。 また、煮汁で体を温めてから食べるため、消化酵素が分泌されやすくなり、内臓に負担をかけにくいのもメリットです。 ――ひと鍋全部食べ切るとけっこうな量になりますよね……! かなり満足感を得られそうです。 そうですね。最初は食べ切るのに苦労するかもしれません(笑)。 ちなみに大根以外にも、糖質が少なく食物繊維の多い野菜、たとえばカブやキャベツなどでも類似効果が期待できますよ。鶏ガラや和風出汁、コンソメで煮てもいいですし、味噌を少し入れて味変するのも飽きずに食べ進められるのでおすすめです。 ――さっそく試してみたいと思います! 最後に、良い腸内環境を保つコツがあれば知りたいです! 腸活の最大の敵はストレスです。精神的にも肉体的にもストレスが溜まると暴飲暴食につながりやすく、腸内環境が乱れやすくなってしまいます。 それと、朝食を食べない人や、ダイエット中で極端に「油抜き」をしている人も気をつけてください。いずれも腸のぜん動運動が活性化されず、便秘がちになってしまいます。 最近なんとなくスッキリしない、体が重いと感じるようであれば、梅流しを週1回程度、腸をリセットする習慣として取り入れてみましょう。1カ月くらい続けてみると変化を実感できるかと思いますよ! ◇ 昔ながらのシンプルな健康法ながら、高い効果が期待できそうな「梅流し」。休みの前日や週末の朝などにさっそく試してみる価値がありそうだ。 アントレース、Verb 岡田 圭=取材・文
OCEANS編集部