高橋まつりさん母「誰もが安心して働ける国に」…手記公表「どんなに時が過ぎても大切な愛しい娘」
経済成長のため、企業の利益のために人の命が犠牲になることがないように、働く人の健康を第一に考えた企業経営、国の政策を実行して欲しいと思います。
先月の11月28日はまつりの誕生日でした。
生きていたら「33歳」。どんな人生があったでしょう。「死んだ子の年を数える」といいますが、どんなに悔やんでも、どうすることもできないと頭ではわかっているのに、「あの時ああすればよかった。こうすればよかった」と、まつりのことばかり考えてしまいます。自分のいのちより大切な娘でした。私の願いは「まつりの幸せな人生」でした。まつりがこの世に生を受け、共に生きた24年の愛しい時間を絶対に忘れない。まつりと同じように苦しんで亡くなる若者がいなくなるように。働く人のいのち。若者のいのち。未来の子どもたちを守りたい。それが今の私の願いです。
まつりのいない9年もまつりと共に歩んだ9年でした。誰もが安心して働き、誰もが希望を持って人生をおくれる国になるように願い、まつりと共に力を尽くして参りたいと思います。