【立憲代表選】締め切り30分前の攻防ドキュメント 4人目は江田氏か吉田氏か…告示日ギリギリですべり込み 候補者「1本化」の瞬間
立候補締め切り30分前を切ってようやく一本化で決着
【午前10時33分】 報道陣に合意文書が撒かれた。立憲民主党代表選立候補にあたっての合意事項というタイトルだ。 中身は物価高に苦しむ国民生活を守るため消費税の時限的な5%減税、特に食料品の消費税非課税と、富裕層に応分の税負担を求め、中間層や低所得層に再分配するという大きく2点が書かれている。江田氏、吉田氏の2人のサインも入っている。 【午前10時35分】 吉田氏、江田氏双方のぶら下がりが始まった。 (江田憲司議員) 「このジェンダー平等を訴える立憲民主党代表選に女性候補が1人もいないという選択肢はあり得ないという強い思いからですね、昨夜来、吉田晴美さんへの一本化に向けてですね、努力を重ねて参りました」 「今回、吉田晴美さんとは、消費税の時限的な5%減税、特に食料品の非課税、さらにはこうした分配なくして成長なし、こういった点についてですね、合意をされましたので、私も喜んで吉田晴美さんに交渉を一本化して、これからはですね、吉田晴美さんが代表選に勝ち抜くためにですね、私と私の陣営にいたきょう並んでおられる議員の皆さんと力を合わせてですね、当選に向けて頑張ってまいりたいと思います」 吉田晴美議員に一本化が決まったことが発表された。吉田議員は… (吉田晴美議員) 「この間、正直もう駄目なんじゃないかと思う瞬間もありました。それでも、今回この一本化で立憲民主党が自由闊達で、そして多様性に満ちた意見を尊重し、そして、自民党ではきっとありえないと思うのですが、一期生がこの代表選のステージに立たせていただく、言行一致で立憲民主党はまとまっていく、その本当に私は希望をいただいたと思います。江田憲司議員はじめ陣営の皆様、本当にありがとうございました」 吉田議員の目にはうっすら涙が浮かんでいた。
「最後までやり切ろうという意見もあったが…」
ぶら下がり取材終了後、江田陣営の議員に話を聞いた。 「朝からなんとか一本化できるならばという動きがさらに加速した」 「江田さんがみんなの意見を聞いてから決めたいというので、午前8時くらいかな、みんな意見を言い合った」 「最後までやり切ろうという意見もあったが、政策で最低限一致できるところとして江田さんが提示する形で引き取った。一本化って簡単なものではないですよ、だってベタ折れですから降りる方は」 と悔しさをにじませた。 現代表の泉健太議員でさえ推薦人集めに苦労した立憲民主党の代表選。女性候補を含む4人で争われることになった。さまざまな党内力学の中で時間ぎりぎりでようやく選挙戦の構図が固まった。 出馬をめぐる攻防だけでなく自民党総裁選に負けない激しい論戦を期待したい。 (MBS東京報道部長兼解説委員 大八木友之)