「心折れる」二つの爪痕…能登は今 地震と大雨 災害救援NGO代表「多くの人手が必要」
地震と大雨。 市民は疲弊しておりボランティアなど、多くの人の手がほしいとの声が上がっています。 1階が浸水・60代男性: 「(必要なのは)ボランティアの方々でしょうね。来ていただいて(家の)中の整理と一緒に運び出しをしていただけるというのがありがたい」
そうした中、冒頭で紹介した吉村さんは23日から輪島市や珠洲市に入り土砂や流木の撤去を続けています。 東日本大震災、台風19号災害など数々の被災地で活動してきた吉村さん。 2024年1月の地震被害でも輪島市で瓦礫の撤去などをしてきました。
今回の被害はさすがの吉村さんも。 災害救援NGO代表・吉村誠司さん: 「いや、ほんと、がくぜんとしましたね」
9月29日は一般ボランティアと一緒に輪島市二俣町で活動しました。 災害救援NGO代表・吉村誠司さん: 「ちょっと応援団を連れてきました」 高齢の夫婦が住む住宅。裏山が崩れ、土砂が建物に押し寄せています。
災害救援NGO代表・吉村誠司さん: 「腰痛めるから無理しないでね」 支援を受けた住民: 「こんなことしてくれる、すぐ来るなんてびっくりですわ。本当にありがとうと思っています。これは心から」
続いて向かったのは、輪島市山本町にあるグループホーム。1階が浸水被害に遭い80代~102歳までの高齢者18人は今、2階で生活しています。 グループホームのスタッフ: 「土砂が最初あっちの山から崩れてきたのが見えて、崩れたなと思ったらこっちに来てました」 流木や土砂に埋まった駐車場。施設やスタッフの車は動かせなくなりました。
タイヤを外して、詰まった石を取り除いていきます。 グループホームのスタッフ: 「うれしくなる感じですよね。元気をいただけて、すごくうれしいです」 エンジンをかけてみるとー。 グループホームのスタッフ: 「おー!すごい、すごい。ちゃんとかかりましたね」
取材中、吉村さんは土砂を撤去し2台の車を「救出」しました。 スタッフの車も移動―。 災害救援NGO代表・吉村誠司さん: 「イエーイ、出ました。裸足です。(車の)中、ぬれてないです。奇跡的だね、これ」 グループホームのスタッフ: 「うれしいしかないです。ほんとホッとしました。日常に戻っていけるかな。また頑張っていきます」