上高地の観光シーズンに幕 来訪者は過去10年で最多
長野県松本市安曇の山岳景勝地・上高地で15日、本格的な冬の訪れを前に今年の観光シーズンを締めくくる閉山式(実行委員会主催)が行われた。梓川に架かる河童橋のたもとに観光や行政などの関係者が集まり、国内外から訪れた多くの観光客に感謝しつつ、来季の盛況を願った。 時折、雨が降る中で神事が行われた。穂高神社の神職による祝詞などに続いて出席者が玉串をささげた。実行委員長を務めた上高地観光旅館組合の青栁浩一郎組合長(52)はあいさつで、昨年を上回る入り込みに感謝しつつ、立ち合った多くの観光客に「来年、また上高地で会いましょう」と呼び掛けた。 市アルプスリゾート整備本部などによると、上高地の4~10月の来訪者は142万6200人(前年同期比17万8500人増)で、過去10年で最多となった。7月1日から10月11日まで災害により梓川左岸の遊歩道が通行止めになったが影響は少なく、青栁組合長は円安などで外国人観光客の人気が高まったことが来訪者増加の一因と分析している。
市民タイムス