「ディオール」の“闘うお嬢”にキュン、「サンローラン」のシースルーに物議 2024-25年秋冬パリコレ取材24時Vol.1
12:30 「ニコロ パスカレッティ」
22年度に続き、24年度の「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のセミファイナリストに名を連ねるジェンダーレスなブランド「ニコロ パスカレッティ(NICCOLO PASQUALETTI)」は、今季も親密な雰囲気のミニショーを開催。まだ設立4年目の若手ブランドですが、すでに日本の百貨店やセレクトショップでも取り扱いがあり、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?会場にも、日本のバイヤーさんがたくさんいらっしゃいました。
コレクションは、有機的なラインや包み込むようなシルエット、懐かしさを感じる素材とメタリックなシルバーのアクセントを生かし、アート感とほっこりした雰囲気が共存する独自の世界観を追求しています。ボクシーなテーラードジャケットやダブルフェースのウールコートは、一体化した共布のストールのような部分を肩に掛けて後ろに垂らすデザインや大胆に切り落とした袖が特徴的。ウエアとジュエリーが融合したような大きなウッドビーズやパールビーズを用いたアイテムは、ジュエリーからブランドをスタートしたニコロらしいクリエイションです。そして、クロシェのバッグやつま先の形がユニークなシューズ、大ぶりなジュエリーなど小物まで、世界観がしっかり表現されています。
13:00 「マメ クロゴウチ」
「ニコロ パスカレッティ」から歩いて5分ほどで「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」の会場であるオガタ パリ(OGATA PARIS)に到着。パリコレでは街の反対側まで移動しなければいけないことも多いので、徒歩圏内の移動は助かります。今季も会場内に入ると、まずはインスピレーション源の展示があり、黒河内さん自らが来場者をお出迎え。日本茶と和菓子をいただきつつ展示を見てから、客席へと向かうスタイルです。