【必見】すげぇ!! 将来的には廃材で[バッグ]も作れちゃうの!? [トヨタ]が進める事業が凄すぎる件
トヨタが進めているアップサイクル事業。アップサイクルとは、廃材の特徴を生かしながら、新しい価値を与えていく取り組みだ。この取り組みが大きな展開を見せ、アパレル企業のアーバンリサーチ、繊維を扱う豊島株式会社との三社連携がスタートするという。三社連携で生まれるシナジー効果や、トヨタアップサイクル事業の今後の展開を紹介していこう。 【画像ギャラリー】廃材の可能性は無限!!クオリティは最高!!すげぇ商品たちを紹介していく!!(23枚) 文:佐々木 亘/写真:ベストカー編集部
■アップサイクルを身近にするための連携がスタート
9月20日、虎ノ門ヒルズにアップサイクルに取り組み続ける三社(アーバンリサーチ・豊島・トヨタ)が集結した。彼らは、日本のアップサイクルを大きく発展させるチームである。 アーバンリサーチは、廃材を「集める・分ける・アップサイクルする・売る」を循環させ、廃材の再利用はもちろん、雇用の創出にもつなげている。 豊島は、ビーチクリーンで回収したペットボトルを、Tシャツなどに生まれ変わらせる取り組みや、食品残渣(ざんさ)から色を抽出し、ファッショナブルに価値を生み出すフードテキスタイルを得意としてきた。 ここへ、トヨタの循環型社会・システム構築チャレンジの1つであるアップサイクル事業が入り、「アパレル×自動車」の素材や文化の融合からスタートするという。さらにこれだけではとどまらない。 将来的には他産業でも発生する「もったいない素材」を融合させながら、アップサイクルという取り組みを文化に、エシカルを文化にしていく。 「モッタイナイ」が「もっといい」に変わり続ける未来を創る。三社のこの思いが、日本全体をより良いものへと変えていってくれるはずだ。
■クルマはもちろん!トヨタはそれ以外の分野でもアップサイクルの先陣を切る
トヨタがアップサイクル事業をスタートして、既に3年半が経過する。その中で、エアバッグのナイロン基布やシートベルトの端材を組み合わせた「TOYOTA UPCYCLE GEAR」や、シートレザーの端材をアップサイクルした「ステーショナリーシリーズ」を生み出してきた。 アップサイクルで生き残っていくためには、2つのポイントがあるとトヨタ自動車の中村慶至氏は語る。1つは「非効率との戦いにどう打ち勝つか」、2つ目は「柔軟で圧倒的なデザイン力をどう身につけるか」ということだという。 材料となるのは廃棄物。だからこそ、出てくる量も形も色も、時期によってバラバラだ。これをいかに効率的に生産に結び付けるのかが、アップサイクルでは重要なポイント。 加えて、廃棄物から価値あるモノを生み出すために、また廃棄物だからこそ生まれる制約を打ち破るためには、デザイン力がカギを握るのだ。 異業種と手を組むことで、これまで取り扱ってこなかった材料(廃材)が増え、新たな価値が生まれる。そして新しい商品開発では、モノの消費だけでなくコト消費の提案にもつなげていく。 アップサイクルが特別なものではなく、身近な体験になっていくことが、トヨタの目指すアップサイクルの本質的な姿だ。