料理研究家・小林まさみさんは食べて更年期不調を撃退【義父・義娘の最強コンビ!小林まさみ・まさるの「ハッピーごはん」④】
「市販のルウは小麦粉が多く入っていて糖質が多いので、血糖値が上がりやすいです。そこで、ココナッツミルクをベースに、カレー粉を加えたタイ風カレーにしました。柚子こしょうを加えて、辛味を少しプラスしています」(まさみさん)
ご飯は、もち麦を白米に混ぜた「もち麦ご飯」に。もち麦には、血糖値の上昇を抑制する働きを持つ水溶性食物繊維が豊富に含まれている。また、カレーはご飯を食べすぎてしまいがちなので、野菜をたっぷり加えてボリュームを出し、ご飯を控えめにしても満足感が得られるよう工夫している。野菜の食物繊維による血糖値を抑える働きも、期待できる。 「鶏肉やエビでもおいしくできますが、今回は、血管の老化予防や認知症予防を意識してサバ缶を使用しました」(まさみさん) サバには、血液サラサラ効果、血管の健康維持、脳の活性化に役立つといわれるDHAやEPAが含まれている。 「缶詰を使うと、簡単にできるのもいいよね」(まさるさん)
冷えを解消! サバ缶とたっぷり野菜で老化予防も
野菜がたっぷりとれるのも魅力。なすの皮に含まれるアントシアニン、パプリカに含まれるβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEなど、野菜には老化の原因となる活性酸素を抑える、抗酸化作用の高い成分が含まれている。野菜は季節により、好みのものでアレンジしてもOK。きのこやれんこん、ごぼうなどでもおいしくできる。
◆タイ風サバカレー(材料2人分) フライパンにサラダ油大さじ1/2をひき、強めの中火で熱して、玉ねぎ1/2個(100g、縦1cm幅に切る)が透き通るまで炒める。なす1本(100g、縦半分、斜め1㎝厚さに切る)、赤パプリカ1/2個またはピーマン2個(80g、縦5㎜幅に切る。)、すりおろしたにんにく小さじ1/2を加え、油がまわるまで炒める。カレー粉大さじ1/2を加え、なじむまで炒める。 サバ水煮缶1缶(140g)を汁ごと加えて、さらにココナッツミルク1/2缶(200g)、水1/2カップ、ナンプラー小さじ1~1 1/2、レモン汁大さじ1/2、柚子こしょう小さじ1/4~1/3を入れて、ひと煮立ちさせる。ふたをして弱火で8分煮て、サバの身を粗くほぐす。皿にもち麦ご飯240gとともに盛りつける。
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