【シンザン記念展望】マイエレメント 名牝の道を歩む
今週末の中央競馬は土、日、月曜(11~13日)の3日間開催。最終日13日の中京では3歳重賞「第59回シンザン記念」(G3、芝1600メートル)が行われる。マイル路線やクラシックを見据える若駒がしのぎを削る好カードだ。フルゲート16頭に24頭がエントリー。賞金上位のアルテヴェローチェ、マイネルチケット、タイセイカレントは出走可能。収得賞金400万円の残り21頭のうち抽選で13頭が出走可能となる 牝馬のマイエレメントは前走のアルテミスSが出遅れながら直線外から鋭く伸び、0秒2差の5着まで浮上。上がり3Fのタイムは最速となる32秒8をマークした。秘めている能力は相当高く、スムーズな競馬なら重賞勝ちも十分狙える。12年にはジェンティルドンナ、18年にはアーモンドアイが当レースを制して、その後に牝馬3冠を達成。偉大な先輩たちに続くか。 タイセイカレントはサウジアラビアロイヤルC2着の実績が光る。前走の朝日杯FSは展開不向きで15着に敗れたが、2戦2連対の左回りに替わるのは好材料。逃げ切ったデビュー戦のように前々で運べる機動力も備えており、自在な脚質を駆使して巻き返しを狙う。 サウジアラビアRCを制し、G1朝日杯FSで1番人気に支持されながら5着に敗れたアルテヴェローチェも、当然巻き返しが可能な1頭。京王杯2歳S2着など重賞で好走しているマイネルチケットは、デビュー以来【1210】と馬券圏内を外しておらず、ここも上位争いに期待したい。