海外メディアは全米OP、ウィリアムズのシャラポワ59分撃破に注目「ブーイングも涙もなし」
テニスの全米オープンの女子シングルス1回戦が26日(日本時間27日)、現地で行われ、昨年、大坂なおみ(21、日清食品)に敗れ、準優勝に終わった世界ランキング8位のセリーナ・ウィリアムズ(37、米国)が、同87位のマリア・シャラポワ(32、ロシア)を6―1、6―1のストレートで下して2回戦進出を果たした。わずか59分の圧勝劇で両者の通算対戦成績は、セリーナの20勝2敗となった。2人は、昨年の全仏の4回戦で対戦予定だったが、セリーナが故障で棄権したため実現していなかった。注目の1回戦の結果を受けて海外メディアは、この試合を速報で報じた。 CBSスポーツは、「ウィリアムズのシャラポワ戦勝利は、わずか59分しか要さず、2015年からシャラポワに対して19連勝となった。この間、シャラポワは計3セットしかウィリアムズから取っていない」と報じた。 記事は、「大坂なおみに負けて論議を呼んだ2018年の全米の決勝戦の雪辱を果たすため1回戦に登場したウィリアムズのプレーは、間違いなく今年最高の試合となった。37歳のウィリアムズは、合計16本のウィナーを奪い、シャラポワの6本を大きく上回った。ウィリアムズは、前哨戦のロジャースカップでは、背中を痛めて途中棄権したが、この日は、コートを軽やかに動き、シャラポワが攻めてきた際にもショットの攻撃性を高めることができた」と、ウィリアムズの不安を打ち消した。 またシャラポワに関して、「32歳のシャラポワは、故障で2019年シーズンのほとんどを欠場してきた。肩の故障で、一時は、女子ツアーで最高のひとつとみなされていたサーブに悪影響を及ぼしてしまった。シャラポワは、セカンドサーブで1本もポイントを取れず(10本中、獲得ポイント0)試合を終えた」と分析した。 同記事によると、2人は、グランドスラムで23戦しているが、全米でのウィリアムズ対シャラポワの顔合わせは初で2004年を最後にシャラポワは勝てていない。 英国のBBCも「ウィリアムズが長年のライバルのシャラポワを打ち負かし、論議を生んだ昨年の決勝戦から全米オープンへの完璧な復帰を果たした」と伝えた。 記事は、「木曜日にウィリアムズとシャラポワの対戦ドローが決まった瞬間から、このスポーツにおける最大の大物選手2人による新たな試合は、フラッシング・メドウズの1回戦で話題の中心となっていた」と紹介。この試合がいかに注目を浴びていたかを示すため「世界1位の大坂(なおみ)は、タイマーを設定して、試合を見逃さないようにすると明かし、またグランドスラム大会を20度制したロジャー・フェデラーも、アーサー・アッシュ・スタジアムで次に行われる彼の初戦に向けたウォームアップの間に試合を見る予定を明かしていた。大会の初日夜の試合で、アリーナに空席は、ほとんどなく、2万4000人のファンとともに、ボクシングの元ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソンやハリウッド俳優のベン・アフレックの姿があった」とレポートした。