海外メディアは全米OP、ウィリアムズのシャラポワ59分撃破に注目「ブーイングも涙もなし」
BBCのテニス記者を務めるラッセル・フラー氏の解説も掲載されており、「ウィリアムズは、2週間前のトロントで17分しかプレーせずに試合を棄権した。だが、この日は、その背中の故障の不安を感じさせず相手を完全に上回った」と分析。 「シャラポワは、セカンドサーブで1ポイントも取れなかった。第2セット序盤にわずかに戦いが見られたが、1月から6試合しか戦っていないシャラポワが抱える肩の故障からすれば、それは大した驚きはなかった。対するウィリアムズは、調子よく走り、大坂なおみを相手に辛辣で残念な敗戦となった昨年の決勝から立ち直ろうと本格的に走り出した」と、この試合を評した。 ニューヨークの地元紙ニューズデー紙は、「セリーナのオープニングナイトはただ穏やかで、今回のクイーンにドラマはなかった」との見出しを取ってシャラポワ戦を報じた。 「この試合にはブーイングも涙もなかった。ただ笑顔で上品なウィリアムズは、論争を呼んだ昨年の決勝について、遠回しに言及しながら、試合後のコメントでファンに対して感謝の意を伝えた」と紹介。 「月曜の夜、ウィリアムズはすべての要素で試合を支配した。ウィリアムズは、第1セットで2度ブレークして6-1でセットを奪った。彼女は、ファーストサーブの85%でポイントを奪い、このセットのエラーはわずか3本だった。第2セットの最初もシャラポワのサーブをブレークした。第4ゲームで、シャラポワが得た2つのブレークポイントを決めることに失敗したとき、シャラポワがつかんだ反撃のチャンスは打ち消された」と試合展開をレポートした。 記事は最後に「ウィリアムズはコートを笑顔で去った。また一度、彼女はニューヨークで勝者となった。彼女が、ここで次の6試合に勝ち、やり残した仕事を取り扱うことができるか、論点はなお残されている」と、ウィリアムズの今後の戦いぶりに注目した。 ウィリアムズは2回戦で世界ランク121位のキャサリン・マクナリー(17、米国)と対戦する。