禁断の後出し!? J1順位予想7位。低迷の前半戦が嘘のよう!? FWの覚醒に天才の復帰、大幅アップ期待
2024シーズンの明治安田J1リーグも残すところあと10試合となった。現在J1初挑戦のFC町田ゼルビアが首位を走っており、その後をサンフレッチェ広島やヴィッセル神戸が追走している。果たして最後に頂点に立つのはどこなのか。今回は“どこよりも遅い”順位予想を行う。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)※情報は8月28日時点
7位:川崎フロンターレ 監督:鬼木達 順位:14位 成績:勝ち点34/得失点+4 組み立て時に人数をかけ過ぎたり、サイドの関係がサイドバック(SB)とウイング(WG)の2人になったりしたことで、川崎フロンターレらしくない試合が続いたが、大島僚太の復帰や組み立て時の人数の割き方を整理したことによって復活を遂げた。前線に人数がいないので、速さを選択せざるを得なかった前半戦が嘘のように、相手を動かし、スペースで受けて崩しに入っていくためのビルドアップが可能になっている。だからこそシュートチャンスが増えたり、オープンな展開が激減している。 また山田新の覚醒により、ゴール前の迫力や困ったときに基準点を作り出すこともできるようになっている。そして、山田の起点作りと大島の復帰によって良さを存分に出せるようになったのが脇坂泰斗。ライン間でのプレーはやはり一級品で、彼が絡むと崩しに迫力が増す。また今夏加入の河原創の存在も大きい。走れて、奪えて、捌ける。中盤として求められる能力をいずれも高い次元で持ち合わせる河原の加入は、仮に大島不在となってもどうにかなりそうな安心感を与える。川崎特有のテンポの管理を身に付けることができれば、河原はもう1つ上の選手に進化しそうで、チームと選手の化学変化に期待したい。 懸念点として挙げられるのはAFCチャンピオンズリーグエリートの日程だ。過密日程によるターンオーバーや、主力組に怪我人が出た場合、彼らとの特徴の違いで安定感を失わないかが不安なところだ。
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