巨人の岡本和真の今オフメジャー挑戦は“封印”が濃厚…阪神の大山悠輔のFA問題はどうなる?!
しかし、今季15勝3敗の成績を残した菅野智之が海外FAを使ってのメジャー挑戦を表明し、6日に申請書類を提出。横浜DeNAとのクライマックスシリーズのファイナルステージは、いきなり3連敗からスタートし、2連勝(アドバンテージを合わせて3勝)で逆王手をかけて6戦目までもつれこんだが、2-3で敗れてリーグ3位の横浜DeNAが、ソフトバンクとの日本シリーズへ進出して日本一を手にした。 そのCSでは、6試合中4試合で1点以上を取れないという打撃不振が敗因のひとつとなった。エースが抜け4番まで抜けると、来季の連覇、そして日本一奪回への見通しはまったく立たなくなる。 MLB公式サイトも、メジャーの球団関係者の話として「岡本が北米に移籍すると予想しているが、それが今年の冬になるのか、それとも将来になるのかは明らかではない。菅野の状況(FAでメジャー挑戦を表明)があり、ジャイアンツは同じオフに2人の中心選手を失うことには慣れていないため、岡本のポスティング容認に影響を及ぼす可能性がある」と伝えていた。 球団と岡本は水面下で協議を重ね、両者が納得する形でメジャー挑戦を1年延期することが濃厚となった模様だ。 その岡本のメジャー挑戦封印で影響を受けるのが、FA戦線だ。 巨人は、岡本の代役として阪神の4番打者である大山の調査をスタートさせていたという。大山のポジションは岡本と同じ一塁、三塁。今季は序盤に不振で2軍調整する時期もあったが、最終的には打率.259、14本塁打、68打点で、得点圏打率はリーグ2位の.354をマークしていた。勝負強い打者を欲していた巨人のターゲットにも重なる。甲子園から東京ドームに本拠地が変わることで、キャリアでは4年前の28本が最多の本塁打数が増える可能性もある。岡本が抜けるのなら絶好の代役となる。 だが、岡本が残留となると大山は巨人でのレギュラーは約束されない。阪神の藤川球児新監督が、どんな構想を抱いているかは定かではないが、大山の一塁とクリーンナップは外せない。しかも阪神からは巨大な複数年契約を提示されている。 プロ9年目であえて厳しい競争の世界に身を置くという考え方もあるのかもしれないが、常識的には、阪神の主軸の座を捨てて、ライバルチームへ移籍することは考え辛いし、巨人が今後、正式な獲得交渉に踏み出せない可能性もある。 岡本の問題は、まだ最終結論には至っていないようだが、大山のFAの動向も含めて正式発表まで目が離せないストーブリーグの焦点だ。 (文責・RONSPO編集部)
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