【特集】陸上・日本インカレ ラストイヤーにかける~甲南大学 青山華依・立命館大学山本亜美~
日本のトップハードラー 立命館大学 山本亜美選手
立命館大学の主将・山本亜美選手は去年、女子400メートルハードル日本代表として世界選手権やアジア選手権など、世界の4つの大会に出場しました。今年5月の関西インカレでは4連覇、6月の日本選手権でも追随を許さず4連覇。文字通り、日本のトップハードラーです。 山本「4連覇できたことは自分でもすごいとは思うんですけど…自分に負けたくないというのが1番あって。去年この大会で自分はこのタイムで走っている。毎日毎日練習を頑張っているのに1年後の自分は去年の自分に負けるはずがないよなという思いでやっています」 試合よりも練習が大好きな山本選手。「努力は必ず報われる 報われない努力があるのならばそれはまだ努力とは呼べない」という、世界のホームラン王・王貞治氏の言葉を大事にしています。
「笑って終わりたい」主将としてエースとして挑む日本インカレ
国内では無類の強さを見せる絶対女王の山本選手ですが、実は日本インカレには苦い思い出が多くあります。1年目は個人種目の400メートルハードルで準決勝敗退、4×100メートルリレーのメンバーにも選ばれず、2位入賞の歓喜の輪を観客席から眺めることしかできませんでした。去年は連戦の影響で個人種目の決勝を棄権し4×100メートルリレーに賭けたものの、メダル圏外の5位。チームも総合12位と、悔しい結果となりました。 山本「この間お母さんと朝ごはんの時に話していて、“あんたインカレ勝ったことあるの?”と言われて、“あるわ!一応2年生の時に優勝してるわ!”って言ったんですけど(笑)。それぐらいインカレで私の印象ってなくて…。やっぱり今年は主将としていいところを見せなあかん役割があると思っているので、頑張ります!」 今年の立命館大学のスローガンは、漢数字の「一」と書いて「はじまり」。“一(いち)から頑張ろう”、“みんなで一(ひと)つになろう”、“一(いち)番をとろう”という、さまざま意味が込められています。 日本インカレを最後に4年生の代は終わり、後輩たちへと引き継がれます。山本選手は、主将として、エースとして、1年間作り上げたチームの集大成を最後の大会にぶつけます。 山本「終わっちゃうんやという悲しさと、3日間頑張って走りきれ!亜美!と自分にずっと言い聞かせるのと、泣きたくないという気持ちがありますね。笑って終わりたい」 9月19日(木)から22日(日)まで開催される第93回日本学生陸上対抗選手権「日本インカレ」は、あすリートチャンネルでライブ配信を予定しています。 (読売テレビ「あすリートPlus」9月15日放送)
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