電気・ガス代の料金補助が「8月分」から再開! エアコンを12時間つけっぱなしの場合、電気代はどれだけ安くなる? 補助金「あり・なし」の電気代を試算
日立 ルームエアコンカタログ2024春夏より抜粋 電気料金の計算にあたっては、10畳の部屋に冷房を利用すると仮定し、図表2の製品の冷房時消費電力を例に計算してみましょう。 消費電力560Wで計算すると「消費電力0.560kW(560W)×31円/kWh×12時間=約208円」となり、月に直すと「208円×30日=月6240円」に及びます。エアコンが2台の家庭では、エアコンだけで電気料金が1万円を超え、大きな負担となるのは言うまでもありません。
補助金があった・なしになった場合で比較
政府の電気代補助で電気料金はどう変化するのでしょうか? 政府は5月使用分までで終了した電気代補助金を8月から10月使用分に限定して再開するとしており、8月と9月は4円/kWhを補助する予定です。 そのため補助が再開すると、12時間つけっぱなしの冷房時電気料金は、同じ前提で「消費電力0.560kW×4円/kWh×12時間=約26円」、月に直すと「26円×30日=月780円」安くなります。エアコン2台で1500円以上安くなり、冷房以外の電気料金も併せ、補助の有無で家庭の電気料金に大きな差が生じます。
エアコン冷房時の節電方法は?
補助があれば電気料金は抑制されますが、電気料金は国際的なエネルギー情勢、国内の電力供給力不足、再生可能エネルギー拡大に向けた賦課金など、さまざまな要素で上昇傾向が続くと思われます。そのため、エアコンの節電方法を理解して、家計の負担を軽減することも大切です。 エアコンの主な節電方法の例は次のとおりです。 ●エアコンは自動運転モードで、水平向きの利用を心がける ●扇風機やサーキュレーターを併用する ●カーテンやブラインドなどで太陽光の侵入を抑える ●室内機のフィルターをきれいに保つ ●室外機への直射日光を避ける ●室内温度の目安は28℃ これらは、あくまで例に過ぎませんが、実践すれば効率よく冷房の効果が得られ、電気料金の低減につながります。
まとめ
異常気象も相まって、今年も酷暑が予想されており、冷房時の電気料金は悩みの種ですが、一方で、電気料金を抑えようと適度なエアコン利用をしなければ、熱中症などで体調を崩してしまう可能性があり、本末転倒です。 まずは電気料金の内容と節電方法を把握し、効率よくエアコンを利用しながら暑い夏を乗り切りましょう。 出典 資源エネルギー庁 電気・ガス料金支援 日立 デジタルカタログ ルームエアコン2024春夏 執筆者:松尾知真 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部